【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ　16,300円～16,700円

　米ダウ平均は、3月の中国輸出が9カ月ぶりのプラスとなり、中国に対する景気減速懸念が薄らいだことや、金融大手のJPモルガン・チェースの決算が予想を上回ったことを好感し大幅続伸。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ（日中比）180円高と大きく値上がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も買い先行により、シカゴの清算値である16,600円にさや寄せしての取引開始となりそうだ。

　一巡後は、欧米の株式市場が軒並み大幅上昇していることから、海外参加者はリスクオンの動きを強める公算で、また、為替市場でドルが上昇し109円台を回復してきた点も買い材料となるだけに、幅広いセクターでの買戻しからマーケットは概ね堅調に推移することが予想される。

　テクニカル的には、昨日の取引でパラボリックが陽転していることから、先高感は寄り一層強まっているが、強硬な抵抗帯である一目均衡表の雲が、16,407円～16,989円のレンジ内に位置していることから、取引開始後はやや上値の重い展開も想定される。目先の上値メドは25日移動平均線（16,573円前後）あたりとなりそうで、下値はボリンジャーバンドの-1σ（16,048円前後）が支持線となりそうだ。

　新興市場のマザーズは、目立つ抵抗線もないことから、あまりストレスが掛らずに心理的節目の1,100ポイントを付けそうである。ただ、唯一最高値を更新している指数で短期的な過熱も気になるだけに、急落には十分注意をして売買に臨みたい。ジャスダック平均も買い優勢から、3月の戻り高値でも上抜けなかった、強硬な上値抵抗線である75日移動平均線（2,435ポイント前後）突破に挑戦することが推測される。
　
　本日の予想レンジ　16,300円～16,700円。（ストック・データバンク　編集部）