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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):西松屋チェ、シャープ、第一三共、GSユアサ

西松屋チェ <日足> 「株探」多機能チャートより
■西松屋チェーン <7545>  1,168円  +48 円 (+4.3%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が後場上げ幅を拡大。午後2時30分ごろに発表した17年2月期単独業績予想が、売上高1380億円(前期比3.9%増)、営業利益68億3100万円(同15.6%増)と2ケタ増益を見込んでいることが好材料視されている。積極的な出店と不採算店舗のスクラップやリプレースなどによる収益の改善を図り業績拡大を図る方針だ。なお、16年2月期決算は、売上高1328億1000万円(前の期比3.3%増)、営業利益59億1000万円(同11.2%増)、純利益37億9700万円(同16.6%増)だった。また同時に、上限を33万2000株(発行済み株数の0.51%)、または3億円とする自社株買いも同時に発表しており、これも好感されているようだ。取得期間は4月5日から来年4月20日まで。

■シャープ <6753>  130円  +5 円 (+4.0%)  本日終値
 シャープ<6753>が急反発。台湾・鴻海精密工業の買収契約に正式調印したことで経営再建に対する期待が高まっている。シャープ再建の道のりは決して楽観視できない局面にあるものの、鴻海精密工業の郭台銘董事長はシャープについて今後2~4年で再建を果たす方針を示しており、株式市場でもこれをポジティブに評価する動きが優勢となった。信用取組は売り長で直近3月25日申し込み現在で信用倍率は0.8倍台と踏み上げ相場の素地が意識されている。

■第一三共 <4568>  2,485.5円  +95 円 (+4.0%)  本日終値
 第一三共<4568>が3日ぶりに大幅反発。大和証券は、同社が16~20年度の中期経営計画を3月31日に発表したことを受け、リポートをリリース。短期的には費用抑制等で収益を確保しつつ、開発パイプライン充実を進めて長期成長力を強化しながら、株主還元水準を上げていく計画だと紹介。全体として、もし実現できれば理想的な計画とみるが、実際に全て達成する可能性は高いとは言いづらいとみると解説。ただ、同証券は研究開発費予想を減額も、株主還元予想を増額し、投資判断を「4」(アンダーパフォーム)から「3」(中立)へ格上げし、目標株価は2000円から2500円へ引き上げている。

■GSユアサ <6674>  478円  +16 円 (+3.5%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が急反発。クレディ・スイス証券では、通期での黒字定着を見込み、16年3月期営業利益予想を197億円から230億円(会社計画は210億円、市場コンセンサスは218億1400万円)、17年3月期営業利益予想を237億円から257億円に引き上げ。既存顧客の日本・欧州の自動車メーカーから受注を増やせるかが鍵とみて、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を460円から500円に引き上げている。

■アズビル <6845>  2,814円  +91 円 (+3.3%)  本日終値
 アズビル<6845>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、国内建設業界はゼネコンを筆頭に、量よりも利益率重視の受注姿勢へ転換していると指摘。同社BA事業も同様、受注残の収益性は改善していると推測されることから、今後のマージン向上を想定。17年3月期営業利益は210億円と、過去最高益更新(市場コンセンサスは197億3300万円)を予想し、レーティング「オーバーウエート」、目標株価4000円を継続している。

■東邦チタニウム <5727>  805円  +22 円 (+2.8%)  本日終値
 東邦チタニウム<5727>が4日ぶり反発。株価は3月中旬を境に下値模索の展開を強いられ、国内大手証券の投資判断および目標株価引き下げの動きなども、下げ足に追い討ちをかける背景となった。ただ、株価は急速な調整安で足もと値ごろ感が生じていることに加え、直近は1日付で立花証券が同社の投資判断を「強気」継続(目標株価は2000円)でフォローしており、これが押し目買いを誘う手掛かりとなっている。同証券企業調査部では、同社の収益見通しについて、スポンジチタンを生産する若松、茅ケ崎両工場ともフル生産状態にあり、2017年の価格は16年に比べ上昇するとみられること、さらに16年後半は値上げ前の駆け込み需要も想定されることから、17年3月期業績見通しは会社側の保守的な予想を上回る可能性が高いと指摘している。

■ユナイテッド <8960>  182,300円  +4,800 円 (+2.7%)  本日終値
 ユナイテッド・アーバン投資法人<8960>が反発。UBS証券では、外部成長の加速をメインドライバーに増配を予想。17年5月期からダイエー碑文谷やPM江坂のテナント交代後の賃料収入がフル寄与する見通しであることや、約63億円の負ののれんの償却も始まることから、当面は増配基調が続くと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を16万5000円から18万1000円に引き上げている。

■東電HD <9501>  611円  +16 円 (+2.7%)  本日終値
 東京電力ホールディングス<9501>が反発。前週末1日のニューヨーク市場で原油先物相場が下落し、原燃料費の低下による業績改善期待が膨らんだ。また、格付投資情報センター(R&I)は1日、同社の格付けを「BBBマイナス」から一段階引き上げ「BBB」に見直した。R&Iでは、「コスト構造の改革が奏功し、事業収支の安定性が増し、財務の改善が進んだことに加え、原子力の事業環境整備がさらに進展するがい然性が高まったことで、グループ全体の信用力が向上した」ことを格上げ要因に挙げている。

■東京建物 <8804>  1,377円  +28 円 (+2.1%)  本日終値
 東京建物<8804>が4日ぶりに反発。大和証券は、同社の16年12月期は、住宅事業の落ち込みが響くものの、5%営業増益となると予想し、17年12月期は高級マンションの売上計上等により17%営業増益を予想。株価は16年12月期末同証券予想NAV(不動産時価ベース純資産)倍率で0.60倍と低水準と分析し、投資判断は「1」(買い)を継続。目標株価は2400円から2300円へ調整している。

■カワチ薬品 <2664>  2,048円  +37 円 (+1.8%)  本日終値
 カワチ薬品<2664>が4日ぶり反発に転じた。同社は東日本で大型郊外店を中心にドラッグストアを展開するが、販売努力が奏功し売り上げ拡大基調を確保している。1日に発表した3月度(2月16日~3月15日)の連結月次売上高は既存店が前年同月比6.1%増、全店ベースでは5.9%増だった。3月度は昨年に比べ花粉の飛散量が多く、花粉関連商材が売り上げに寄与した。また販促効果で客数・客単価とも堅調だったことから買い安心感につながったようだ。

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