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【経済】ビットコイン---マイナス金利の影響


欧州中央銀行(ECB)に加え、日本銀行も当座預金に銀行が預け入れをしている資金の一部にマイナス金利を導入している。現状、当座預金残高250兆円のうち10兆円がマイナス金利の対象であり、その比率は大きくない。

ただし、今後その比率が増大するとともに、仮にマイナス金利幅が拡大することになれば、金融機関の業績へのマイナスインパクトは大きくなってくる。それを避けるために銀行は、預金者への手数料増などを模索する可能性があろう。

このような未来から、通貨の保存をビットコインなど仮想通貨が代替するという議論もあるが、ビットコインは価値の変動を直接的に受けること、時価総額の観点から現段階において当該機能に非常に優れたポジジョンにいるとまで言い切れない。どちらかと言えば、仮想通貨の技術を用いた仕組みが通貨の保存を代替するのだろう。

なお、ビットコインの価格は3月30日7時54分現在、47,790円近辺で推移している。3月6日に短期的な底を打って以降、46,000円~48,000近辺でのもみ合いとなっていたが、ここにきてレンジの上限をブレイクしてきている。

《TN》

 提供:フィスコ

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