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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):SOSEI、シャープ、東芝など


ペプチドリーム<4587> 6480 +500
上げ幅を広げる。旭化成ファーマとの間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬研究開発契約を締結することを決定と発表している。本契約の締結に伴い、同社は旭化成ファーマから契約一時金を受領するほか、今後はマイルストーンフィーやロイヤルティーが得られることになる。各種の収益金額は非開示となっているが、今後の業績寄与を期待する動きが優勢に。

JPHD<2749> 362 +23
買い優勢。子育て関連銘柄として政策期待の高まる展開になっている。週末の報道では、消費喚起を狙った経済対策を策定するとの報道が伝わっている。子育てサービスに使うクーポン券の配布、保育士給与の引き上げなどが盛り込まれると見られており、同社などの子育て関連銘柄には、あらためて政策メリットが期待される状況となっているようだ。

東芝<6502> 205.5 -2.8
売り先行。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げしている。目標株価も220円から165円に引き下げへ。株主資本の必要強化額を従来想定1.0兆円から1.3-1.4兆円に増額したこと、当期利益目標は16→18年で400→1000億円と低水準、累積利益での資本強化寄与は限定的であること、過小資本の課題は当分解決されない確度が高まったことなどを格下げの背景としている。

シャープ<6753> 131 +5
買い先行。先週末の報道では、鴻海による買収交渉で大筋合意と伝わっている。出資額は当初予定の4890億円から1000億円程度減らすことになるもよう。鴻海の傘下入り発表後に1ヶ月程度の紆余曲折があったことから、交渉決着の可能性が高まったことでストレートに安心感が強まる格好に。当初の内容からは希薄化が強まることになるものの、最大2000億円規模の減額も要求されていたことで、その水準よりは希薄化が薄れることにもつながる。

メディシノバ<4875>:780円(前日比+81円)
一時ストップ高。同社が出願中のMN-001(タイペルカスト)に関する特許に対し、中国特許庁から承認の通知があったと発表している。MN-001の結晶型に対する物質特許、医薬組成物及び製造方法も特許対象に含まれている。同様の特許は既に米国、日本などで承認されている。同社は現在、特発性肺線維症(IPF)及び NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)を適応とする2つのフェーズ2臨床治験を米国において実施している。

ファーマF<2929>:456円(前日比+22円)
一時505円まで急伸。新規育毛活性成分「Hair Growth Peptide」(HGP)の共同開発を行い、その成果を日本農芸化学会にて共同発表するという。同社は卵黄タンパク由来の新規育毛活性成分HGPの開発に成功し、15年10月に国際特許出願を行っている。今回、同社とシャルレの共同開発により、薄毛に悩む女性ボランティアを対象とした育毛試験においてHGPの有効性を検証した。

アイビーシー<3920>:1441円(前日比+107円)
大幅反発。3月1日に公表したSkeedとの合弁会社設立について、新会社の設立・運営に関する合弁契約を締結し、未定としていた事項が確定したと発表している。新会社の名称はiBeedで、IoT分野におけるソフトウェア・サービスやP2P自律分散ネットワーク技術を応用したブロックチェーン(分散台帳技術)に関するソフトウェア・サービスを手掛ける。同社の出資比率は98.14%(議決権ベースでは51.28%)となる予定。

SOSEI<4565>:17240円(前日比+1370円)
急反発。今秋にも東証1部への市場変更を申請する方針と報じられている。田村社長兼最高経営責任者(CEO)が一部メディアの取材に答えた。現在は株式の約7割を個人が保有するが、市場変更により中長期で保有する傾向が強い機関投資家などに株主層を広げる狙いという。1部への変更に必要な株主数、時価総額などの数値上の基準は現時点で既に満たしているといい、審査が順調に進めば16年末にも市場変更となりそうだと指摘している。

《KS》

 提供:フィスコ

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