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【材料】健康CP---日本文芸社の子会社化を決定。コラボ書籍の出版による新たな収益源の創出などシナジー効果を期待


健康コーポレーション<2928>は24日、(株)日本文芸社(東京都千代田区)の全株式をアサツー・ディ・ケイ<9747>から取得し、子会社化することを決定したと発表。株式譲受日は4月18日の予定。取得価額(デューデリジェンス費用等を含む概算額)は20.15億円で、日本文芸社の2015年12月期の純資産43.79億円から大幅なディスカウントに成功している。

日本文芸社は、生活実用書・コミック・小説などの雑誌や書籍を年間500万部以上発行。2015年12月期の業績は売上高42.87億円、営業損失0.97億円。健康増進や美容関連の書籍、ゴルフ関連雑誌なども多数発行しており、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」や新規事業である「RIZAP GOLF」など健康コーポレーショングループの商材とも親和性の高い出版物が含まれている。同社では、日本文芸社がグループ入りすることで、コラボレーション書籍の出版による新たな収益源の創出やマーケティング効果、出版物の広告スペースの効率的な確保などのシナジー効果が期待できるとしている。

同社では、「COMMIT2020」の成長戦略の重要な柱の一つとしてM&A戦略を推進している。2016年2月には、横浜市を中心に新築住宅の建築やリフォーム事業を行う(株)タツミプラニングを子会社化しており、短期間で連続のM&A実施となる。

また、2013年から2015年にかけて上場企業3社(イデアインターナショナル<3140>、SDエンターテイメント<4650>、夢展望<3185>)を相次いで子会社化。子会社化後の経営改善に努めてきた結果、これら子会社の業績改善を反映して上場子会社の株価は買収時よりいずれも大きく上昇している。同社本体が有する評価損益は、イデアインターナショナルが18.95億円、SDエンターテイメントが31.02億円、夢展望が14.82億円(いずれも2016年3月23日終値ベースで試算)となっている。

《SF》

 提供:フィスコ

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