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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Jディスプレ、エプソン、SMC、川崎汽

Jディスプレ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジャパンディスプレイ <6740>  217円  -8 円 (-3.6%)  本日終値
 ジャパンディスプレイ<6740>が続落。UBS証券では、鴻海によるシャープ<6753>救済が決まれば競争は加速する可能性が高く、中小型パネル産業で寡占は進展しそうにないと指摘。これに加えて、OLED移行のための追加投資が重くのしかかるとみて、同社の株主資本約4000億円は心もとないと解説。シャープ資産獲得を逸した後は、業界地位を維持するだけで精一杯になるとみて、競合から脱落するリスクは残ると分析。「まだ買い場ではない」として、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を400円から240円に引き下げている。

■NEXT 原油ブル <2038>  898円  -33 円 (-3.5%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>は3日続落。23日のWTI原油先物価格は終値ベースで前日比1ドル66セント安の39ドル79セントに続落したことを受け、NN原油ブルが下落している。この日の時間外のWTI価格も39.60ドル台と軟調な動きとなっている。

■広島銀行 <8379>  419円  -15 円 (-3.5%)  本日終値
 広島銀行<8379>が安い。大和証券は同行に対するリポートをリリース。16年3月期通期業績は銀行計画に沿った着地を見込むものの、マイナス金利を受け、貸出金利回りの更なる低下に加え、有価証券利回りの低下を見込むことで、17年3月期以降の業績見通しを引き下げたうえで、配当テーブルに則り、17年3月期の年間配当は減配を見込んでいる。投資判断は「3」(中立)を継続、目標株価は740円から450円へ引き下げている。

■セイコーエプソン <6724>  1,860円  -56 円 (-2.9%)  本日終値
 セイコーエプソン<6724>が続落。17日に発表された中期経営計画の収益目標が物足らないとの見方から、株価は軟調に推移。この日の株価は前日の米株式市場でNYダウが下落したこともあり値を下げている。ただ、ドイツ証券は23日に同社株の投資評価の「バイ」と目標株価2400円を継続した。同証券では、中期経営計画に対しては「あえて積極的な目標を示さないのは好調な事業環境を受けた余裕の表れと捉えるべきだろう」とし「能ある鷹は爪を隠す」と指摘している。モノクロ・レーザービームプリンター(LBP)を置き換えている、オフィスインクジェットプリンター(IJP)の拡販に伴う消耗品販売拡大や、スマホ組み立てで自動化ニーズを取り込むロボット拡販などで当面は安定した利益成長が可能、とみている。

■文化シヤッター <5930>  951円  -28 円 (-2.9%)  本日終値
 野村証券のシャッター業界のリポートでは、現在は製品採算性と数量の両面で国内事業の環境改善が継続すると考え、短期的には国内向け比率が高い文化シヤッター<5930>が最も好影響を強く受けると指摘。三和ホールディングス<5929>は海外子会社の収益性が向上するタイミングを待ちたいとして、東洋シヤッター<5936>は比率が高い関西以西の事業環境が相対的に良くないと解説。短期業績では文化シヤターの伸びとその確度が高いとみて、中長期では海外を中心に三和HDの成長ポテンシャルが高いと評価している。

■SMC <6273>  25,400円  -725 円 (-2.8%)  本日終値
 SMC<6273>は続落。23日付で岡三証券がレーティングを「強気」から「中立」へ引き下げた。世界的な自動化投資の潮流や、FPDおよび半導体関連の大型投資が下支えとなって、空気圧制御機器は底堅い見通しだが、円高がネックになることを指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1300億円に対して従来予想の1380億円から1370億円へ、来期は1400億円から1330億円へ引き下げている。

■住友不動産販売 <8870>  2,226円  -62 円 (-2.7%)  本日終値
 住友不動産販売<8870>が反落。SMBC日興証券はリポートで、16年3月期は同社計画に未達と予想、17年3月期は消費税増税を控えて伸長する一方、18年3月期は15年3月期同様に反動で減益となり、19年3月期は16年3月期同様に回復すると解説。同証券は、16年3月期決算発表時に公表するとみられる次期中期経営計画において、何らかの変化があるか注目したいとの見解を示し、投資判断は「2」(中立)を継続。目標株価は2900円から2700円へ引き下げている。

■スルガ銀行 <8358>  1,959円  -50 円 (-2.5%)  本日終値
 スルガ銀行<8358>が3日ぶりに反落。大和証券は同行についてのリポートで、市中金利の影響を受けにくいフリーローン構成比は継続的に上昇することが期待されることに加え、有価証券運用への依存度の低さも寄与し、マイナス金利の影響は受けにくく、ファンダメンタルズ面での優位性は高いと判断すると解説。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は2850円から2200円へ引き下げている。

■川崎汽船 <9107>  220円  -5 円 (-2.2%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が反落。UBS証券では、コンテナ船のスポット運賃市況は既にサイクルの底に達したとみられ、今後は大型コンテナ船の竣工などによる費用低減効果も期待できると指摘。それでも、現在のアジア発北米向けの契約運賃がスポット運賃に比べて高止まりしているため、今年5月の契約更改時には大幅な引き下げが不可避とみて、利益面での本格回復は17年度と予想。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を270円から230円に引き下げている。

■オークマ <6103>  782円  -17 円 (-2.1%)  本日終値
 米系大手証券の工作機械セクターのリポートでは、2月までの工作機械受注高累計は前年比20%減の2020億円と、受注金額そのものは堅調な水準も対前年比較では鈍い出足と指摘。内需は補助金の端境期に当たることが影響、外需は昨年のアジア電気・精密向け受注がベトナム向けや中国のローカルスマホ向けで高水準だったことから、ともに前年割れが継続しているとみて、足もと大きなトレンドの変化は期待し難いと解説。3月は前月比やや微増の1050億円と予想して、年後半からの内需の巻き返しに期待。個別では、オークマ<6103>、牧野フライス製作所<6135>、DMG森精機<6141>のレーティング「2」を継続している。

■イーレックス <9517>  1,648円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 イーレックス<9517>がストップ高。23日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「バイ」、目標株価を3650円に設定した。既に自由化されている高圧部門での電力小売拡大による成長がメインシナリオとし、今春自由化される低圧部門への参入では販売ミックス改善などの安定度向上と、販売増加に期待と指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の15億3500万円(前期14億7500万円)に対して15億4000万円、来期を23億6000万円と予想している。

●ストップ高銘柄
 イーレックス <9517>  1,648円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 卑弥呼 <9892>  1,660円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 サン電子 <6736>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 ファーストロジック <6037>  3,045円  +502 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ <4316>  652円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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