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【市況】東京株式(大引け)=1069円高、一気に1万6000円台回復

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 週明け15日の東京株式市場は、前週の大幅な下落の反動もあって終始買いが優勢となった。日経平均株価は今年最大の上げ幅となる1000円を超える大幅上昇をみせ、1万6000円台を一気に回復した。

 大引けの日経平均は前週末比1069円97銭高の1万6022円58銭と急反騰。東証1部の売買高概算は32億8018万株、売買代金概算は3兆1536億9000万円。値上がり銘柄数は1874、対して値下がり銘柄数は55、変わらずは8銘柄だった。東証1部全体の97%の銘柄が上昇する文字通りの全面高様相となった。

 きょうの東京市場は、前週の暴落相場から様相が一変し、一気にリスクオフの巻き戻しが進んだ。前週末の欧米株市場が総じて買い戻されたほか、原油市況が急反発、外国為替市場でもドル買い円売りが進み、1ドル=114円近辺まで円安に振れるなど、ポジティブ材料がすべて揃うかたちとなった。ドイツ銀が12日、自らが発行したユーロ建て債券とドル建て債券を買い戻すことを発表し、財務体質改善期待から欧米の金融株が上昇、これが東京市場にも波及するかたちに。メガバンクと自動車などの主力輸出株が同時に買われたことで、全体地合いが急改善、売り方の買い戻しを誘発した。春節明けの中国・上海株が、軟調ながら比較的落ち着いた値動きをみせたことも投資家の不安心理緩和につながった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が売買代金トップで大幅高、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>はじめメガバンクも活況裏に上昇した。ファナック<6954>が大きく買われ、NTT<9432>の上げ足も目立つ。リブセンス<6054>、アルバック<6728>、フルキャストホールディングス<4848>など値幅制限いっぱいに買われた銘柄も少なくない。日本取引所グループ<8697>も物色人気に。

 半面、イオン<8267>が軟調、サントリー食品インターナショナル<2587>も値を下げた。このほか山崎製パン<2212>、ダブル・スコープ<6619>、北越紀州製紙<3865>などの下げが目立った。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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