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【市況】東京株式(大引け)=760円安、急激な円高嫌気し1万5000円割れ

 12日の東京株式市場は、為替市場での円高進行や欧米株の大幅安を受けて、朝方からリスクを避ける動きが表面化、日経平均は1万5000円大台を割り込んだ。

 大引けの日経平均株価は前日比760円78銭安の1万4952円61銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は47億416万株、売買代金概算は4兆1833億7000万円。値上がり銘柄数は53、対して値下がり銘柄数は1877、変わらずは7銘柄だった。日経平均は14年10月以来1年4カ月ぶりの1万5000円台割れ。きょうはオプションSQ算出日で上乗せされたとはいえ売買代金も活況で、4兆円を大きく超えた。 

 ドル円相場が海外で一時1ドル=110円台まで買われるなど円高が急速に進行、前日の欧米株式市場も総じて急落するなか、きょうの東京市場も一段と売りが加速する展開となった。海外筋とみられるまとまった売りに、狼狽売りも重なって日経平均は朝方一気に1万5000円台割れまで売り叩かれた。その後は日銀の黒田総裁が正午ごろに安倍首相と官邸で会談したことが伝わり、後場寄りは、政策対応への思惑から売り方の買い戻しに下げ渋る場面もあったが、それに続く実需の買いがなく戻りは限られた。会談は結果的に肩すかしに終わったことで、後場後半は改めて売り直された。結局、大引けは東証1部の97%の銘柄が下落する文字通りの全面安。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が急落、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも軟調。ソフトバンクグループ<9984>の下げもきつい。ワイエイシイ<6298>、gumi<3903>、DMG森精機<6141>がストップ安、旭ダイヤモンド工業<6140>、日本カーボン<5302>、カルソニックカンセイ<7248>なども大幅下落した。

 半面、京セラ<6971>が上昇、オークマ<6103>も強い。すかいらーく<3197>が大幅高、ライオン<4912>、ブロードリーフ<3673>なども値を飛ばした。ラウンドワン<4680>も買われた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年02月12日 17時12分

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