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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は112円台で推移か、株安警戒でリスク選好的なドル買い抑制


11日のドル・円は、東京市場では113円60銭から112円28銭まで下落。欧米市場でドルは一時110円99銭まで下落したが、113円19銭まで急反発し、112円42銭でこの日の取引を終えた。

本日12日のドル・円は112円台で推移か。株式市場の混乱は続いており、12日の東京市場では株価続落の可能性があるため、リスク選好的なドル買い・円売りは抑制される見込み。

11日の欧米市場でドルは111円台前半から一時113円台に急反発したが、円相場の急激な上昇を懸念して日本銀行が取引状況を確認した(口先介入)との噂が流れたことがドル急反発につながったもようだ。

10、11日に行われたイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、金融環境のひっ迫(引き締まり)が長期化した場合、経済見通しを変更する可能性があることや金融政策を検討する際、ドルの強さを考慮するとの見解が表明された。また、マイナス金利導入の可能性について検討することも確認されており、追加利上げに対する市場の期待は大幅に低下したことがドル安・円高の急速な進行を促したものとみられる。

市場関係者の間では、政府・日銀は1ドル=110円を防衛するためにドル買い・円売り介入を実行するのではないか?との思惑が広がっており、投機的な円買い・ドル売りは抑制される可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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