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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月2日

 2日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比114円安の1万7750円だった。先週末の日銀のマイナス金利策を好感した目先のポジション調整(買い)が一巡したようで、この日は円相場もやや円高気味に推移するなど落ち着きを取り戻す状態。中国や原油といったこれまでの懸念要因は変わらずで、ここから先はプラス要因、マイナス要因の綱引きとなりそうだ。

 昨日の米国市場は原油安と中国景気の不透明感からダウ平均が3日ぶりに反落した。取引開始から原油相場の下げが進みダウ平均は序盤に160ドルを超える下げを示現。しかし、1月のISM製造業景況感指数が悪くなかったことから終盤にかけて下げ幅を縮小させている。日本や欧州の金融緩和姿勢が下値を支えている面もあるようだ。さて、東京市場は日経平均が直近2日間で800円を超える急伸相場を演じていたため、本日は寄り付きから利食い売りに押される上げ一服の展開となった。原油相場が再び下げ始めたことや円相場が1ドル=120円台に上昇したことも目先筋が売りを出すきっかけに。ただ、日銀の追加緩和策も出たばかりで市場には下値を拾う動きも散見され、一時180円安となっていた日経平均が中頃には前日終値まで回復するなど腰の強いところも見せている。明日以降も日銀の政策をベースに押し目買いが入るだろうが、上値は原油、中国、米国情勢次第というこれまでの図式に戻りそう。現状では特に原油相場への反応が如実である。個別では好決算と株式分割を発表した日新製糖 <2117> が一時ストップ高を演じる人気に。ニチレイ <2871> は業績進捗率を好感されて25年ぶり高値を示現している。(ストック・データバンク 編集部)

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