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【市況】東京株式(大引け)=398円安、後場大波乱で安値引け

 21日の東京株式市場は朝方やや買い優勢で始まった後、後場寄りに日経平均株価は300円以上の上昇をみせたが、その後は一転して売りが加速。400円近い下げで安値引けとなり連日で昨年来安値更新となった。

 大引けの日経平均株価は前日比398円93銭安の1万6017円26銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は31億8594万株、売買代金概算は3兆846億1000万円。値上がり銘柄数は60、対して値下がり銘柄数は1860、変わらずは15銘柄だった。東証1部全体の96%の銘柄が下げる全面安展開となった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて大きく値を下げたものの、日経平均は前日に632円安と先駆して下げていたこともあって、朝方から買い戻しが先行した。ニューヨーク原油先物が日本時間朝方の時間外取引で上昇したことや、為替が円安方向に振れたことも買い戻しや押し目買いを促す格好となり、一時上げ幅は300円を超えた。しかし、後場寄りに高値をつけた後は一貫して下落歩調に転じた。銀行株などに売り圧力が強まったことも、全体地合い悪を増幅させた。日本時間今晩に予定されるECB理事会の結果発表を前にして、いったん下げに転じた後は、先物を絡めた売り仕掛け的な動きに対し、買い向かう動きも限られた。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が安く、トヨタ自動車<7203>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井不動産<8801>なども下げた。サイバネットシステム<4312>が一時ストップ安、日本CMK<6958>、日本カーバイド工業<4064>なども大幅安。ルネサスエレクトロニクス<6723>も値を下げた。

 半面、シャープ<6753>が高く、小野薬品工業<4528>も堅調。旭硝子<5201>、日本電気硝子<5214>が物色人気を集め、SCREENホールディングス<7735>も買われた。マルハニチロ<1333>、ベルシステム24ホールディングス<6183>も上昇。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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