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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンフロ不、ヤマダ電、ディップ、松屋

■サンフロンティア不動産 <8934>  910円  +75 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が14日付でサンフロ不 <8934> の投資判断「Buy(買い)」、目標株価2070円で新規カバレッジを開始したことが買い材料視された。リポートでは、建築費高止まりで既存オフィスの再生ニーズが強く、主力の不動産再生事業が拡大すると指摘。また、中国旅行最大手でLCC運航の春秋グループと提携したホテル事業の本格展開が今後の成長の源泉となるとしている。同証券では、16年3月期の営業利益を73億円(会社計画は63億円)、17年3月期は85億円、18年3月期は110億円と予想している。

■ヤマダ電機 <9831>  578円  +45 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ヤマダ電機<9831>が急伸。JPモルガン証券では、市場予想に対する業績上振れの可能性や割安なバリュエーション、配当利回りによる下値サポート、多くの機関投資家が保有していないことによる需給妙味の強さを評価し、レーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に、目標株価を440円から600円に引き上げた。テクニカル的にみると、直近は日足一目均衡表雲下限が下値サポートとして機能、今日の急騰で雲上限を突破したことから、市場では上値追いを期待する見方も高まっているようだ。

■ベクトル <6058>  2,036円  +152 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ベクトル<6058>が大幅反発。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(15年3~11月)連結決算で、売上高73億2600万円(前年同期比18.9%増)、営業利益は11億5600万円(同23.9%増)と大幅増益となったことが好感されている。動画専門子会社ビデオワイヤーが昨年8月に開始した動画リリースサービス「NewsTV」の広告配信サービスが順調に推移するなどPR事業が好調に推移。一方のニュースリリース配信事業もニュース配信サイト「PR TIMES」の利用企業者数が順調に増加するなどで伸長しており、主力2事業の好調が業績を押し上げた。

■日本駐車場開発 <2353>  129円  +7 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 日本駐車場開発<2353>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が14日付でレーティングを新規「バイ」目標株価を180円に設定した。駐車場の差別化など安定成長が期待でき、スキー場もM&Aの積極化やインバウンド需要取り込みで成長拡大を予想している。

■ディップ <2379>  2,763円  +141 円 (+5.4%)  11:30現在
 ディップ<2379>が反発。求人情報サイトの大手で、ここ求人需要の高まりを背景に同社が運営するアルバイト向け求人サイト「バイトル」の成長性に改めて注目する動きが強まっているもようだ。労働需給のひっ迫だけでなく、アルバイトの求人広告需要が無料求人誌からスマートフォンに移行しており、同社はこの時流をとらえている。AKBグループを使ったテレビコマーシャルによる宣伝効果が大きく寄与してサイト利用者が急増、つれて企業の求人広告も拡大し収益を押し上げている。立花証券が14日付で同社の投資判断を「強気」継続でフォローするとともに、目標株価を2650円から3830円に引き上げており、これも買い人気を増幅させている。

■雪印メグミルク <2270>  2,838円  +118 円 (+4.3%)  11:30現在
 雪印メグミルク<2270>が反発。主力のチーズやヨーグルトは販売価格の引き上げ効果が浸透するなかで売り上げを好調に伸ばしている。特に「恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト」は機能性表示食品として消費者の需要取り込みに成功、業績貢献が期待されている。16年3月期業績は昨年10月に従来見通しを大幅に上方修正、本業の儲けを示す営業利益は前期比28%増の120億円と高変化を見込むが、生産性の向上などを背景に一段の増額期待も浮上している。株価指標面ではPER13倍台半ばと割安感があり、昨年12月18日につけた昨年来高値3345円から17%弱の押しを入れた時価近辺は水準訂正狙いの買いを誘導している。

■スクリン <7735>  845円  +35 円 (+4.3%)  11:30現在
 半導体関連株が高い。SCREENホールディングス<7735>やディスコ<6146>などが買われている。半導体最大手、米インテルは14日に15年10~12月期決算発表を行い、同時に16年の設備投資額は前年に比べ3割増の95億ドルにすると報じられている。これを受け、日本の半導体関連株に買いが流入している。 また、半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)も同日決算発表を行い、16年の設備投資額は90~100億ドルと前年の81億ドルから増額する見通しにあることも前向きに受け止められている。

■カカクコム <2371>  2,251円  +87 円 (+4.0%)  11:30現在
 カカクコム<2371>が反発。同社は14日、購買支援サイト「価格.com」で提供中の「価格.com 電気料金比較」をリニューアルし、「電力小売りの全面自由化」に対応した電気料金プランの比較サービスを開始したことを発表した。現在の電気の使用状況や生活スタイルなど、簡単な質問に答えるだけでプランを手軽に比較検索でき、そのまま事業者の公式サイトに移動して、ワンストップでの申し込みも可能にしている。4月からの一般家庭向けの電力小売り自由化へ向けニーズが拡大しそうだ。

■共英製鋼 <5440>  2,026円  +77 円 (+4.0%)  11:30現在
 共英製鋼<5440>が反発。クレディ・スイス証券では、数量、メタルスプレッドとも上振れの可能性が大きく、第3四半期決算発表時には会社計画上方修正の可能性が高いと指摘。株主還元強化や業界再編進展の可能性もあることから、堅調な株価パフォーマンスを想定し、レーティング「アウトパフォーム」、目標株価2400円を継続している。

■USMH <3222>  1,046円  +36 円 (+3.6%)  11:30現在
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が4日ぶりに反発。この日発表した月次売上情報で、既存店売上高が前年同月比1.0%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。生鮮食品や総菜の強化が寄与。おせち販売の堅調なども寄与した。

■山崎製パン <2212>  2,540円  +65 円 (+2.6%)  11:30現在
 山崎製パン<2212>が高い。大和証券は14日、同社株の投資判断を「4」から「3」に引き上げた。目標株価は1700円から2500円に見直した。同証券では15年12月期の連結営業利益は前期比32%増の275億円と会社計画(260億円)を上回り着地すると予想。パン事業が好調で昨年7月の値上げ後も好調な月次売り上げが続いているほか、販管費の効率化も進んでいる。また、子会社のヤマザキ・ナビスコなども寄与する。 16年12月期は同300億円と連続増益を予想。ただ、利益率の大幅な改善には不採算事業の整理など抜本的な取り組みが必要とも指摘している。

■セコム <9735>  7,701円  +147 円 (+2.0%)  11:30現在
 セコム<9735>が反発。同社は14日、重要施設などに侵入したドローンを検知する新システム「セコム・ドローン検知システム」の販売を開始することを発表した。この新システムは、同社が長年培ってきた画像技術やセンシング技術を用い、複数の検知方法で24時間365日切れ目なく、侵入したドローンの迅速かつ正確な検知を実現する。重要施設や大規模なイベントを開催する競技場などにおけるセキュリティー対策として活用が期待される。

■日本毛織 <3201>  836円  +4 円 (+0.5%)  11:30現在
 ニッケ<3201>が反発。同社は毛織物最大手で、特に制服で高い実績を持つほか、不動産事業への展開でも知られる。同社が14日引け後に発表した15年11月期は、伸縮する生地など高採算の商品が収益を牽引、不動産事業も好調で売上高1028億5400万円(前の期比2.4%増)、営業利益73億4200万円(同21.8%増)と好調だった。これを好感するかたちで買いが先行している。なお、16年11月期の連結業績予想では、売上高が1030億円(前期比0.1%増)とほぼ横ばい、営業利益は65億円(同11.5%減)と2ケタ減益を見込んでいるが、PBR0.7倍台の時価は指標面から割安感が強いこともあって、売り圧力には反映されていない。

■松屋 <8237>  988円  -98 円 (-9.0%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 14日、松屋 <8237> が16年2月期の連結最終利益を従来予想の17億円→10億円に41.2%下方修正。従来の30.4%増益予想から一転して23.3%減益見通しとなったことが売り材料視された。14年12月に開業した結婚式場「リュド・ヴィンテージ目白」の販管費が想定を上回るうえ、同式場の収益性の低下に伴う減損損失4.1億円を計上することが最終利益を押し下げる。同時に、銀座店開店90周年記念配当1円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の5円→6円(前期は5円)に増額修正したが買い材料視されなかった。

■Gunosy <6047>  686円  +100 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 14日、Gunosy <6047> [東証M]がKDDI <9433> とスマートフォン向けメディア事業で業務提携すると発表したことが買い材料。両社はそれぞれの顧客基盤や事業ノウハウなどを融合し、国内最大の情報配信プラットフォーム実現を目指す。今夏には新たなメディアサービスを開始するとしている。発表を受けて、KDDIとの業務提携による収益基盤の拡大に期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 エイジア <2352>  2,005円  +355 円 (+21.5%)  11:30現在
 Gunosy <6047>  686円  +100 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アトラ <6029>  1,120円  +144 円 (+14.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 アークン <3927>  3,290円  -700 円 (-17.5%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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