【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東ガス、住友化、MS&AD、トヨタ
■アークランドサービス <3085> 2,883円 +16 円 (+0.6%) 本日終値
アークランドサービス<3085>が反発。同社は4日取引終了後、「かつや」直営店の昨年12月度の売上高を発表、既存店売上高は前年同月比3.9%増だった。プラスを確保し、伸び率も前月から拡大している。また、全店ベースでは同6.3%増とこちらも伸び率は前月より大きくなった。これを手掛かり材料に買いが先行している。なお、昨年1~12月累計では既存店売上高が前年同期比2.3%増、全店は7.8%増と好調で、外食産業の勝ち組としての評価を高めている。
■東京ガス <9531> 547.8円 +1.6 円 (+0.3%) 本日終値
東京ガス<9531>は小幅反発。4月から始まる電力全面自由化では、営業ターゲットとなる首都圏での個人顧客基盤で断トツの強みを持つのが同社だ。都内におよそ1000万件の契約数を擁しており、ガスの販売と抱き合わせで、電力の割引メニューなどが展開できることも大きなアドバンテージ。既にテレビコマーシャルなどで顧客獲得に向けた布石を打ち始めている。今年は暖冬でガス需要の低迷が予想されるため、上値は重いものの、中期的な観点では拾い場との見方が市場では根強い。
■三井物産 <8031> 1,430.5円 +1 円 (+0.1%) 本日終値
三井物産<8031>が小幅反発。同社は4日、オマーンで天然ガスを使った発電計画に出資参画し、オマーン国の急速な電力需要に対応するため大型の火力発電所を建設すると発表、これが株価の刺激材料となっている。総事業費は約2760億円で2019年の運転開始を予定している。中東域内最大級の大型発電インフラ案件であり、同社への将来的な収益寄与を期待した買いを呼び込んだ。
■チヨダ <8185> 3,395円 -245 円 (-6.7%) 本日終値 東証1部 下落率2位
チヨダ<8185>は大幅続落。4日に発表した12月度速報で、既存店売上高が前年同月比13.8%減と2ケタ減となり、6カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。グローバルブランドスニーカーと子供靴は引き続き好調だったものの、全国的に暖かい日が多く降雪量が少なかったため、この時期に販売構成比が高い防寒・防水・防滑といった冬物機能商品やブーツなどの販売が大きく落ち込んだ。中でも、前年同月に各地で記録的な大雪となり、売り上げが大きく伸びた北陸や東北などの落ち込みが、特に大きくなったという。なお、全店売上高は同14.3%減だった。
■住友化学 <4005> 629円 -36 円 (-5.4%) 本日終値 東証1部 下落率8位
住友化学<4005>が続急落。サウジアラビアに関連会社「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー」を有していることから引き続きサウジアラビアとイランの緊迫化を受けて地政学リスクに絡む売りが出ている。一方、昨年12月28日には情報電子化学部門の韓国拠点である東友ファインケム社で、有機ELパネル向けタッチセンサーパネルの生産能力を現行比約1.4倍に増強することも発表している。有機EL分野での展開が注目されていることから、中東不安が沈静化すれば見直される期待もある。
■MS&AD <8725> 3,408円 -72 円 (-2.1%) 本日終値
MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が続落。国内大手証券では、保険料率引き上げによる国内損保事業の改善は一定の成果が得られており、投資テーマは、来期以降の持続可能な利益成長という中長期の視点へ移ると指摘。海外事業の拡大や国内外の事業シナジーなどで、中期経営計画の目標が一層上振れし、他社比で相対的に低位なROEが改善することが強気投資判断へのカタリストと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を4500円から4000円に引き下げている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,226円 -111 円 (-1.5%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>は続落。同社は4日、米自動車大手のフォード社とその子会社リビオ社と、「スマートデバイスリンク(SDL)」を用いた車載システムを商品化することを発表したが、円高進行による輸出採算低下懸念に絡む売りが引き続き影響している。SDLはリビオ社が開発したスマートフォンアプリとクルマがつながるためのオープンソースプラットフォームで、車載の音声認識機能や操作パネルを通じて、車内でアプリを操作することができるもの。SDLを用いることで、スマートフォンのアプリケーションを、自社の車載システムの特性やインターフェースに合わせて、より安全・快適に利用できる形で提供することが可能になり今後の実用化が期待される。
■リボミック <4591> 955円 -300 円 (-23.9%) ストップ安 本日終値
4日、リボミック <4591> [東証M] が16年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の8600万円の赤字→4億5100万円の赤字(前期は1300万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなったことが売り材料視された。大塚製薬向けのライセンスや共同研究にかかる収入が想定を下回ることが収益を押し下げる。製薬企業とのライセンス供与や新規共同研究契約の締結が遅延していることも下振れの要因。
●ストップ高銘柄
プロパスト <3236> 335円 +80 円 (+31.4%) ストップ高 本日終値
テリロジー <3356> 407円 +80 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
ALBERT <3906> 1,564円 +300 円 (+23.7%) ストップ高 本日終値
NIC <5742> 851円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
ITbook <3742> 861円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
リボミック <4591> 955円 -300 円 (-23.9%) ストップ安 本日終値
アークン <3927> 6,950円 -1,500 円 (-17.8%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース
アークランドサービス<3085>が反発。同社は4日取引終了後、「かつや」直営店の昨年12月度の売上高を発表、既存店売上高は前年同月比3.9%増だった。プラスを確保し、伸び率も前月から拡大している。また、全店ベースでは同6.3%増とこちらも伸び率は前月より大きくなった。これを手掛かり材料に買いが先行している。なお、昨年1~12月累計では既存店売上高が前年同期比2.3%増、全店は7.8%増と好調で、外食産業の勝ち組としての評価を高めている。
■東京ガス <9531> 547.8円 +1.6 円 (+0.3%) 本日終値
東京ガス<9531>は小幅反発。4月から始まる電力全面自由化では、営業ターゲットとなる首都圏での個人顧客基盤で断トツの強みを持つのが同社だ。都内におよそ1000万件の契約数を擁しており、ガスの販売と抱き合わせで、電力の割引メニューなどが展開できることも大きなアドバンテージ。既にテレビコマーシャルなどで顧客獲得に向けた布石を打ち始めている。今年は暖冬でガス需要の低迷が予想されるため、上値は重いものの、中期的な観点では拾い場との見方が市場では根強い。
■三井物産 <8031> 1,430.5円 +1 円 (+0.1%) 本日終値
三井物産<8031>が小幅反発。同社は4日、オマーンで天然ガスを使った発電計画に出資参画し、オマーン国の急速な電力需要に対応するため大型の火力発電所を建設すると発表、これが株価の刺激材料となっている。総事業費は約2760億円で2019年の運転開始を予定している。中東域内最大級の大型発電インフラ案件であり、同社への将来的な収益寄与を期待した買いを呼び込んだ。
■チヨダ <8185> 3,395円 -245 円 (-6.7%) 本日終値 東証1部 下落率2位
チヨダ<8185>は大幅続落。4日に発表した12月度速報で、既存店売上高が前年同月比13.8%減と2ケタ減となり、6カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。グローバルブランドスニーカーと子供靴は引き続き好調だったものの、全国的に暖かい日が多く降雪量が少なかったため、この時期に販売構成比が高い防寒・防水・防滑といった冬物機能商品やブーツなどの販売が大きく落ち込んだ。中でも、前年同月に各地で記録的な大雪となり、売り上げが大きく伸びた北陸や東北などの落ち込みが、特に大きくなったという。なお、全店売上高は同14.3%減だった。
■住友化学 <4005> 629円 -36 円 (-5.4%) 本日終値 東証1部 下落率8位
住友化学<4005>が続急落。サウジアラビアに関連会社「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー」を有していることから引き続きサウジアラビアとイランの緊迫化を受けて地政学リスクに絡む売りが出ている。一方、昨年12月28日には情報電子化学部門の韓国拠点である東友ファインケム社で、有機ELパネル向けタッチセンサーパネルの生産能力を現行比約1.4倍に増強することも発表している。有機EL分野での展開が注目されていることから、中東不安が沈静化すれば見直される期待もある。
■MS&AD <8725> 3,408円 -72 円 (-2.1%) 本日終値
MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が続落。国内大手証券では、保険料率引き上げによる国内損保事業の改善は一定の成果が得られており、投資テーマは、来期以降の持続可能な利益成長という中長期の視点へ移ると指摘。海外事業の拡大や国内外の事業シナジーなどで、中期経営計画の目標が一層上振れし、他社比で相対的に低位なROEが改善することが強気投資判断へのカタリストと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を4500円から4000円に引き下げている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,226円 -111 円 (-1.5%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>は続落。同社は4日、米自動車大手のフォード社とその子会社リビオ社と、「スマートデバイスリンク(SDL)」を用いた車載システムを商品化することを発表したが、円高進行による輸出採算低下懸念に絡む売りが引き続き影響している。SDLはリビオ社が開発したスマートフォンアプリとクルマがつながるためのオープンソースプラットフォームで、車載の音声認識機能や操作パネルを通じて、車内でアプリを操作することができるもの。SDLを用いることで、スマートフォンのアプリケーションを、自社の車載システムの特性やインターフェースに合わせて、より安全・快適に利用できる形で提供することが可能になり今後の実用化が期待される。
■リボミック <4591> 955円 -300 円 (-23.9%) ストップ安 本日終値
4日、リボミック <4591> [東証M] が16年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の8600万円の赤字→4億5100万円の赤字(前期は1300万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなったことが売り材料視された。大塚製薬向けのライセンスや共同研究にかかる収入が想定を下回ることが収益を押し下げる。製薬企業とのライセンス供与や新規共同研究契約の締結が遅延していることも下振れの要因。
●ストップ高銘柄
プロパスト <3236> 335円 +80 円 (+31.4%) ストップ高 本日終値
テリロジー <3356> 407円 +80 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
ALBERT <3906> 1,564円 +300 円 (+23.7%) ストップ高 本日終値
NIC <5742> 851円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
ITbook <3742> 861円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
リボミック <4591> 955円 -300 円 (-23.9%) ストップ安 本日終値
アークン <3927> 6,950円 -1,500 円 (-17.8%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
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