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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):松屋、NTTドコモ、リクルート、KDDI

■オンコセラピ <4564>  310円  +10 円 (+3.3%)  本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が後場急伸。同社はこの日、午前11時30分に現在開発中のMELK阻害剤OTS167のオーストラリアでの第1相臨床試験が、実施予定医療機関の倫理委員会(HREC)で承認されたことを発表した。今回の臨床試験は、オーストラリアで、健常成人を対象として、OTS167を経口投与した際の消化管吸収性(バイオアベイラビリティ)の確認を主たる目的としている。OTS167は、現在、米国シカゴ大で、固形がんの患者に対し、静脈内投与により、その安全性、有効性および薬物動態を確認する臨床試験を実施している。今回のオーストラリアでの臨床試験で、ヒトでの良い経口吸収性が確認された場合、経口製剤の臨床開発をさらに早く進める事が可能になる。

■富士製薬工業 <4554>  2,209円  +71 円 (+3.3%)  本日終値
 富士製薬工業<4554>が後場一段高。同社はきょう、腎性貧血の治療に用いられる持続型赤血球造血刺激因子製剤「ダルベポエチンアルファ」のバイオ後続品について、韓国のChong Kun Dang Pharmaceuticalと日本国内での独占開発・製造および販売のライセンス契約を結んだと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この製剤は同社にとって、2013年に発売した遺伝子組換えヒト顆粒球コロニー形成刺激因子製剤の『フィルグラスチムBS注シリンジ「F」』に次いで開発するバイオ後続品。今回の提携により、戦略領域である急性期医療におけるブランドの強化を図る。

■松屋 <8237>  1,215円  +33 円 (+2.8%)  本日終値
 松屋<8237>が反発。4日の取引終了後に発表した12月の売上速報で、銀座本店(銀座店、浅草店)の売上高が前年同月比5.4%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。婦人アクセサリーが活発な動きを見せたほか、クリスマスケーキが予約・店頭受注ともに好調でクリスマス当日も前年を越える賑わいを見せたことなどが要因としている。

■NTTドコモ <9437>  2,491円  +65 円 (+2.7%)  本日終値
 NTTドコモ<9437>が反発。野村証券では、会社側が18年3月期を最終年度とする中期計画において、株主還元にも積極的に取り組む姿勢を明らかにしているため、今後は市場をアウトパフォームする可能性が高いと指摘。費用削減の進捗、データARPUの中期的な拡大、決済やコンテンツなどを中心とするスマートライフ事業の利益拡大などを織り込み、18年3月期営業利益予想を8294億円から8523億円に引き上げ。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を2390円から2860円に引き上げている。

■日本電信電話 <9432>  4,815円  +101 円 (+2.1%)  本日終値
 野村証券の通信セクターのリポートでは、各社とも独自の中期成長戦略を有し、株主還元も進展していると指摘。個別では、携帯と固定双方での中期業績拡大や積極的な株主還元が魅力のNTT<9432>のトップピックを継続して、KDDI<9433>とNTTドコモ<9437>を同列でセカンドピックとして推奨。通信キャリアの良好な投資環境を予想し、「17年3月期は全社の携帯通信収入が増収になる」と解説している。

■リクルート <6098>  3,580円  +70 円 (+2.0%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が3日ぶりに反発。野村証券は、同社に対する業績予想には織り込んでいないものの、18年3月期以降の利益成長ドライバーは、「Airレジ」と「即予約」の収益化であると解説。今後は「『Airリザーブ』等の付加価値商品の導入によりマネタイズの取り組みに注目できる」としている。また、「即予約」のマネタイズにも注目し、特にホットペッパービューティーであると指摘している。同証券は、17年3月期以降のEBITDA(減価償却前営業利益)成長率が従来の「一桁中盤から後半」の伸びが「10%中盤」へ、増益率が変化すると予想されるとみて、レーティング「バイ」を継続、目標株価は4600円から4800円へ引き上げられた。

■ホシザキ電機 <6465>  7,530円  +130 円 (+1.8%)  本日終値
 ホシザキ電機<6465>が反発。厨房機器の大手で特に業務用製氷機では国内トップシェアを誇る。国内ではスペインバルなどの新業態向けにコンサル営業を絡め業務用冷蔵庫などが好調に売り上げを伸ばしている。また、海外では北米やアジア地域で展開を強めており、傘下のインドの業務用冷蔵庫メーカーが量産を開始するなど需要取り込みを加速させている。15年12月期営業利益は前期比7.5%増の290億円を予想しているが、増額含みとみられている。

■KDDI <9433>  3,087円  +51 円 (+1.7%)  本日終値
 野村証券が4日付でKDDI <9433> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を3340円→3690円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、国内携帯通信収入の増加、au WALLET サービスやミャンマー携帯事業の利益貢献で、17年3月期以降も着実に利益成長すると予想している。また、総務省の通信政策の決定と、子会社ジュピターテレコム(JCOM)によるショップチャネルの買収を踏まえ、業績予想を上方修正した。

■東北電力 <9506>  1,504円  +24 円 (+1.6%)  本日終値
 東北電力<9506>が反発。米系大手証券では、同社のCB発行で電力セクターの希薄化懸念が強く意識されたと指摘。軟調なセクター株価推移が想定されるとしながらも、今後の増配も期待でき、自由化によるシェア低下が限定的となりそうな同社が消去法的に選ばれる可能性もあると解説。株価下落で割高感が解消したことを踏まえて、レーティングを「売り」から「中立」に引き上げ。目標株価は1650円から1600円に調整している。

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