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【市況】東京株式(大引け)=582円安、リスク回避の売りがかさむ

 4日の東京株式市場は朝方から売り優勢だったが、前場後半から一気に下げ幅を拡大、日経平均株価は一時約640円安まで下げ幅を広げる場面があった。

 大引けの日経平均株価は前日比582円73銭安の1万8450円98銭と大幅安。東証1部の売買高概算は19億8657万株、売買代金概算は2兆2653億5000万円。値上がり銘柄数は170、対して値下がり銘柄数は1712、変わらずは53銘柄だった。

 きょうの東京市場は、昨年末の欧米株市場が総じて軟調だったことを受け売りが先行して始まったが、取引時間中は中国・上海株安の影響やサウジアラビアとイランの宗派を巡る対立が先鋭化したことを背景に、リスクオフの動きが一段と強まった。原油市況は有事モードの中東を横にらみに上昇したものの、為替は1ドル=119円台前半に円高が進行し、主力輸出株中心に逆風が強かった。値下がり銘柄数は1700を超え、東証1部全体の88%の銘柄が下げる売り圧力の強い地合いだった。個別では、自動運転関連やフィンテック関連など中小型材料株への旺盛な物色意欲が目立っている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が急落で昨年来安値を更新、トヨタ自動車<7203>も安い。アドバンテスト<6857>、住友化学<4005>が大きく下げたほか、J.フロント リテイリング<3086>も売られた。飯田グループホールディングス<3291>、東映<9605>の下げもきつい。

 半面、東芝<6502>がしっかり、国際石油開発帝石<1605>もプラス圏を維持した。さくらインターネット<3778>が昨年末に続きストップ高。コア<2359>が大幅高となり、タカタ<7312>も急伸。ペプチドリーム<4587>、マネーパートナーズグループ<8732>なども値を飛ばした。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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