市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ディスコ、丸紅、山陰合銀、日本郵政

■ディスコ <6146>  11,390円  +260 円 (+2.3%)  本日終値
 野村証券の精密・半導体製造装置セクターのリポートでは、業界で最も大きな期待を集めているのがInFO(Integrated Fan-Out:従来のパッケージと比べて接続端子の取り出し数が多い&薄化しやすく、耐久性が高い)と指摘。InFOの製造工程で必要な主な装置はディスコ<6146>、東京精密<7729>、荏原製作所<6361>、東京エレクトロン<8035>、アピックヤマダ<6300>、SCREENホールディングス<7735>などが取り扱っているとして、16年3月期下期と17年3月期上期合計の業績貢献度(売上)は、ディスコはダイサ&グラインダで60~70億円、東京精密は10億円、荏原はメッキ装置で100億円、東京エレクトロンはプローバ中心に70億円、SCREENはレーザーパターニング装置で20億円、アピックヤマダはモールド装置で20億円と試算。2016年以降もInFO関連の設備投資は、半導体製造装置市場を強力に牽引するとの見解を示している。

■丸紅 <8002>  627.2円  +13.8 円 (+2.3%)  本日終値
 25日、丸紅 <8002> が鉄道貨車リースを手掛ける米子会社ミッドウエストレイルカー株の50%を三井住友信託銀行などに売却すると発表したことが買い材料。株式売却は来年3月をメドに実行する予定で、同社は16年3月期に個別決算で200億円の特別利益を計上する。また、連結ではミッドウエストレイルカーに対する支配を喪失したことに伴う既存持分の再評価益を含め、300億円の特別利益を計上する予定としている。

■山陰合同銀行 <8381>  959円  +18 円 (+1.9%)  本日終値
 25日、山陰合銀 <8381> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.43%にあたる70万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は16年1月4日から1月29日まで。

■日本郵政 <6178>  1,975円  +36 円 (+1.9%)  本日終値
 郵政グループ3社がしっかり。日本郵政<6178>やかんぽ生命保険<7181>が値を上げているほか、ゆうちょ銀行<7182>も底堅く推移している。郵政3社には、あすの引けにかけTOPIX組み入れに伴うリバランス発生で買い需要が見込まれている。TOPIXリバランスに伴う買いインパクトは無視できないとみられているだけに、この日は郵政3社に先回り買いの動きも出ているようだ。

■アマダホールディングス <6113>  1,151円  +20 円 (+1.8%)  本日終値
 アマダホールディングス<6113>が4営業日ぶりに反発。野村証券は同社について、16年3月期の国内売上を押し上げる省エネ補助金効果の反動を見込むため、17年3月期営業利益は踊り場になると予想している。それでも、17年3月期に世界の機械需要が大きく減少するとは見ておらず、同営業利益は前回ピークである08年3月期の84%と工作・板金機械メーカーの中では比較的高くなると見て、レーティング「ニュートラル」を継続。ただ、目標株価は1360円から1290円へ引き下げられた。

■ソニー <6758>  2,983円  +49.5 円 (+1.7%)  本日終値
 ソニー<6758>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、スマートフォンを中心とするCMOSイメージセンサは生産調整リスクがありつつ好調を継続していると指摘。スマートフォンのデュアルカメラ化やフロントカメラの高い画素化が需要を牽引するとみて、ゲームではPS4とソフトがそれぞれ好調で相乗効果が強まっていると評価。構造改革を進めつつ成長事業を強化する事業戦略が着実に遂行されているとの印象が強いとみて、16年3月期第3四半期営業利益を1700億円と予想。レーティング「オーバーウエイト」と目標株価4300円を継続している。

■日野自動車 <7205>  1,401円  +21 円 (+1.5%)  本日終値
 日野自動車<7205>が反発。大和証券は、同社の16年3月期第3四半期の営業利益について、270億円(前年同期比13%減)と想定している。ただ、営業利益では、海外トラック事業の売上変動差が、前年同期比での減益要因に残ると考えるも、国内事業とトヨタ<7203>事業、為替差損益、原材料価格変動による影響は小さく、固定費の増加はコスト削減でオフセットする展開と想定し、同社の16年3月期通期計画は据え置きの可能性が高いとの見解を示している。同証券はレーティング「2」(アウトパフォーム)、目標株価1650円を継続している。

■ANAホールディングス <9202>  345.1円  +3.5 円 (+1.0%)  本日終値
 ANAホールディングス<9202>が3日ぶりに反発して始まった、寄り付きは2円高の343.6円で始まり346.7円まで買われる場面があった。原油安と訪日外国人客数の増加が空運株にメリットとなっている。国内大手証券の大和証券が、ANAのリポートを発行したことが確認されている。大和証券はレーティング「3(中立)」を継続ながらも、目標株価を270円から370円へ大幅に引き上げた。リポートでは「インバウンド需要の恩恵を受け収益改善を果たそう、中国路線と貨物事業には要注目だが、保守的な計画は増額されよう」と紹介している。

■ジェイエイシ <2124>  899円  +7 円 (+0.8%)  本日終値
 JAC Recruitment<2124>が上昇。東海東京調査センターが25日付で「アウトパフォーム」継続、目標株価を930円から1240円に引き上げており、先高期待が強まった。人材紹介ビジネスを手掛け、特に外資系企業向けで高実績を持ち業績成長トレンドが続いているが、第4四半期に入ってからの月次売上高が好調で、同調査センターでは15年12月期の同社の営業利益について35億2000万円(前期比32.2%増)予想に上方修正している。

●ストップ高銘柄
 日本抵抗器製作所 <6977>  170円  +49 円 (+40.5%) ストップ高   本日終値
 fonfun <2323>  427円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 アートSHD <3663>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 FVC <8462>  2,980円  +500 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 さくらインターネット <3778>  636円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 マイネット <3928>  2,164円  -500 円 (-18.8%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均