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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アスクル、ピジョン、そーせい、ラオックス

■アスクル <2678>  4,790円  +70 円 (+1.5%)  本日終値
 アスクル<2678>が続伸。国内大手証券では、下期は物流センター移転経費と追加販促費が利益を圧迫するものの、通期営業利益は計画超過を予想。中期でB2Bは商材拡大により堅調持続、B2Cは取引メーカーの増加による品揃え強化で新規顧客獲得が継続するとみて、化粧品など高採算品の拡販で収益性も改善すると解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価を5200円から5500円に引き上げている。

■ピジョン <7956>  2,944円  +30 円 (+1.0%)  本日終値
 ピジョン<7956>が3日続伸。市場では中国向け売上依存度の高い企業として認知されており、同社の8~10月期の中国での売上高が前年同期比15%減と低調だったことで株価も大幅な調整を余儀なくされた。しかし、中国向けは哺乳瓶などの流通在庫が一時的に膨らんだものの、構造的な需要は増加一途にあることに変わりない。中長期的には中国の一人っ子政策の廃止で恩恵を受けるほか、国内では増勢顕著な訪日観光客によるインバウンド需要の追い風も引き続き強い。また、北米事業も好調で16年3月期営業利益150億円(前期比17.4%増)は増額含みとみられている。

■そーせいグループ <4565>  9,220円  +40 円 (+0.4%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が反発。いちよし経済研究所は18日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともにフェアバリューを8600円から1万4000円に引き上げた。英子会社であるヘプタレス社による製薬会社との複数の契約を評価している。「ヘプタレス社のGPCR(細胞表面のタンパク質で多くの疾患に関与)を標的とする創薬基盤技術の有用性の高さが裏付けられた」とみている。特にヘプタレス社と米ファイザー社との資本業務提携では、契約一時金、マイルストン、ロイヤリティを受領する。また、イスラエルのテバ社との契約による一時金なども評価している。ヘプタレス社関連の契約などを考慮し、同経研では17年3月期の連結営業利益を従来の47億円から49億円(16年3月期は59億円予想)、18年3月期は42億円から72億円に上方修正している。

■ラオックス <8202>  220円  -20 円 (-8.3%)  本日終値
 ラオックス<8202>は急反落。17日の取引終了後に発表した11月度の月次状況報告では、国内全店の売上高が35%増となったが、7月以降伸び率が徐々に鈍化し、10月の84%増からも縮小していることが嫌気されているもよう。昨年11月売上高が年間最高だったことも影響しているようだ。

■ジャフコ <8595>  4,600円  -275 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 ジャフコ<8595>が大幅反落。日銀が前日から開催していた金融政策決定会合でETF買い入れ枠を3000億円追加するなどと発表し、日経平均が急伸する場面があった。ただ、内容の詳細が明らかになるにつれ、日経平均は再び下げに転じて前場の安値を更新した。ジャフコも地合いにつられて、後場に下げ幅を拡大している。野村証券はリポートで、同社の足元の状況を踏まえ、野村予想を見直したものの、「ニュートラル」の投資判断を継続している。キャピタルゲイン(実現益)の水準や今後のIPOパイプラインの明確化が株価上昇に重要であるものの、本質的には同社の手元流動性の活用手段が、同社株価のカタリストになると想定している。親会社株主利益に関して16年3月期は上方修正、17年3月期、18年3月期は下方修正し、目標株価は5600円から5200円へ引き下げられた。

■日産車体 <7222>  1,335円  -54 円 (-3.9%)  本日終値
 日産車体<7222>が3日ぶりに反落。17日引け後、株主優待制度を廃止すると発表し、嫌気されているようだ。同社では、株主に対する公平な利益還元の観点から検討した結果としており、今後も安定的かつ継続的に配当を実施できるよう企業価値向上に努める方針。同社は15年3月期から、保有株式数が100株以上の株主に対して「QUO カード」を贈呈する株主優待制度を導入していた。既に実施した15年3月31日をもって、株主優待制度を廃止する。

■TDK <6762>  7,780円  -260 円 (-3.2%)  本日終値
 TDK<6762>が続落。同社は17日の取引終了後、スイスのミクロナスセミコンダクタホールディングを公開買付けにより子会社化することを発表したが反応薄となっている。ミクロナス社は自動車・産業機器向けに最先端センサーとICシステムを提供している。今回の子会社化により、同社のセンサー事業をさらに拡大する。公開買付け価格は日本円換算で総額(最大)約262億8400万円(予定)で、買付け期間は16年1月12日から2月10日まで。

■曙ブレーキ工業 <7238>  318円  -10 円 (-3.1%)  本日終値
 曙ブレーキ工業<7238>が反落。TIWでは、足下の業績は厳しいものの、中国やタイなどアジア地域業績が市場悪化の中でも拡販や合理化により堅調と指摘。北米生産混乱は受注豊富の裏返しと位置づけ、混乱が収束すれば株価の反発も大きいと想定。レーティングは「2-」を継続している。

■セイコーエプソン <6724>  1,862円  -57 円 (-3.0%)  本日終値
 野村証券の事務機業界のリポートでは、7~9月期の事務機市場は、カラー複写機市場では回復のペースが鈍化、モノクロ市場とプリンタ市場は台数ベース、金額ベースともマイナス成長が持続し、市場環境の悪化が止まっていないことを確認させられたと指摘。地域別では、アジア市場の成長にブレーキがかかり、米国および西欧市場がドライバーになっているとみて、サムスン電子がウォン高で苦しんでいるのは日系メーカーには追い風と解説。個別では、セイコーエプソン<6724>とコニカミノルタ<4902>を買い推奨している。

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