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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):そーせい、キョーリン、ペプドリ、日写印

■そーせいグループ <4565>  9,460円  +1,500 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 そーせいグループ<4565>が急伸。みずほ証券では、2月に買収した英ヘプタレス社の持つStaR技術は、非常に高い信頼を窺わせるもので、従来の評価を根本的に改める必要があると指摘。StaR技術は、シーズいくつかを散発的に生み出す技術から、「GPCR創薬」という大きな創薬カテゴリーのプラットフォーム技術に評価が変わりつつあるとの見方で、そーせいに対して真に評価すべきはシーズが上市する確率と、上市した際の利益に基づく中長期的な判断で、目先からより中長期に評価の目線を移すことが最重要と解説。レーティング「買い」を継続、目標株価を8360円から1万6450円に引き上げている。

■キョーリン <4569>  2,463円  +233 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 8日、キョーリン <4569> が杏林製薬が創製した「FPR2作動薬プログラム」について、米ブリストル・マイヤーズスクイブ社とライセンス契約を締結したと発表したことが買い材料。FPR2作動薬はGタンパク質共役型受容体で抗炎症作用を持つ化合物。同契約により、ブリストル・マイヤーズスクイブ社に対して日本を除く全世界での独占開発・製造・販売権を供与する一方、同社は契約一時金3500万ドル、開発から承認までの進展に応じて最大3億7000万ドルを受け取るほか、売上に対する一定率のロイヤルティと販売マイルストーンを受領する。なお、契約一時金3500万ドルは16年3月期に計上する予定としている。

■ペプチドリーム <4587>  3,110円  +236 円 (+8.2%)  本日終値
 9日、東証がペプドリ <4587> [東証M]を16日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■日本写真印刷 <7915>  2,697円  +70 円 (+2.7%)  本日終値
 日本写真印刷<7915>が大幅に3日続伸。大和証券は9日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」とした。目標株価は3170円に設定した。「フォースセンサーによる収益拡大のポテンシャル」を指摘している。フォースセンサーとは、手指で押した圧力の強弱を検知し、端末を操作するセンサーのこと。今年に入ってからiPhone6sなど、新製品で同センサーの搭載が新たなトレンドとなっている。今後、「スマートフォンに加え、タブレットPCなどにも同センサーの採用が標準化してくる」と予想。同社がタッチセンサーで築き上げた実績とフォースセンサーにおける研究開発実績を背景に、その成長を享受できる可能性を指摘している。また、成形同時加飾技術「IMD」が自動車業界に需要拡大することにも期待している。

■モリタホールディングス <6455>  1,293円  +26 円 (+2.1%)  本日終値
  モリタホールディングス<6455>が頑強、3日ぶり反発に転じた。同社は大型はしご車で高シェアを持つ消防ポンプ車のトップメーカー。消防車は補正予算案件の獲得が追い風となっている。また消防法の施行令改正に伴い、消火設備分野では消化薬剤を使った防火安全性能の高い次世代型スプリンクラーが好調で収益に貢献している。16年3月期営業利益は減益見通しながら増額余地を指摘する声もある。株式需給面では商い薄ながら、信用買い残も枯れた状態で上値は軽い。

■サイゼリヤ <7581>  2,890円  +30 円 (+1.1%)  本日終値
 イタリアン料理を主にしたファミリーレストランのサイゼリヤ<7581>にポジティブな材料が出た。業界大手の大和証券がポジティブな内容のリポートをリリースしていることがわかった。大和証券がサイゼリヤをレーティング新規「2(アウトパフォーム)」、目標株価3700円でカバレッジ開始するとのリポートを発行している。同証券のアナリストは、「国内外の寄与で最高営業利益更新が視野に入ろう、中国を中心に高水準での海外店舗数拡大が続く見通し」として、新規出店は年間15程度の純増を見込み、中国事業は今後5年間で営業利益が約3倍になると予想している。テクニカル的には約1カ月間ほど、株価2900円を挟んだ上下の水準でもみあいが続いているが、そろそろタイミング的にもトレンド・方向性が明確になってきそうだ。

■レンゴー <3941>  510円  +4 円 (+0.8%)  本日終値
 レンゴー<3941>が7日ぶり反発。段ボール製品の値上げ効果が収益に寄与し、16年3月期は営業利益段階で前期比2.5倍の140億円を見込む。年12円配当を継続しながらPBR0.6倍弱の株価は見直し余地も指摘される。全国段ボール工業組合連合会が発表した2016年の段ボール需要予測は、「加工食品用」などの需要を支えに前年比1.2%増と堅調な伸びを見込んでおり、段ボール最大手である同社の収益環境は来年も良好との見方が強まった。また、大和証券が9日付で同社株の目標株価を520円に引き上げていることも買いを後押ししている。

■マキタ <6586>  6,720円  +50 円 (+0.8%)  本日終値
 マキタ<6586>が3日ぶりに反発。野村証券はマキタに関するリポートで、野村予想を微調整しレーティング「バイ」を継続。ただ、目標株価は8500円から8300円へ引き下げられた。16年3月期が前期比では営業減益も、17年3月期に再び最高益更新の見方は変わらないと解説。見所として、業界随一の品揃えのLi‐b(リチウム電池)型製品(234機種)などを切り札に、17年3月期には新興国も増収へ転じる見込みであること、費用面では弛(たゆ)まぬコストダウン努力、および中国景気の停滞で原材料安メリットが続くこと、元高・ユーロ安の為替悪影響が、16年3月期上期を底に改善へ向かうことなどを挙げている。

■日本水産 <1332>  458円  +3 円 (+0.7%)  本日終値
 日本水産<1332>が下げ相場のなかで売り物をこなし、新値圏で上値指向が鮮明だ。信用取組は直近、売り残を減少させつつも4日申し込み現在で信用倍率0.79倍と売り長状態をキープしており、需給関係の良さが上値の軽さに反映されている。海外養殖事業で実績を持ち、孵化したばかりのクロマグロの稚魚向け配合飼料を開発するなど技術力が高い。今月3日には大和証券が同社の投資判断を「3」から「2」に引き上げるとともに、目標株価を360円から500円に上方修正したことで上げ足が助長された経緯がある。PBRが解散価値を割り込む一方、ROEが13.5%と高い点にも意外性があり、12月7日受付の大量保有報告では、みずほ銀行などが同社株の保有比率を7.67%から8.66%に高めたことが確認されている。

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