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【市況】東京株式(前引け)=為替市場と中国株横目に下げ幅拡大

 8日前引けの日経平均株価は前日比203円安の1万9494円と反落。前場の東証1部の売買高概算は9億9260万株、売買代金概算は1兆622億3000万円。値上がり銘柄数は309、対して値下がり銘柄数は1495、変わらずは119銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、朝方は売り買い交錯で始まったものの、その後は一貫して下げ幅を拡大する軟調展開を余儀なくされた。前日の米国株市場では原油市況の下落を背景にエネルギー関連株中心に売られ、このリスク回避の流れが東京市場にも波及した。原油安は輸出主力株には有利な材料だが、全般商いに盛り上がりを欠くなかで売り物をこなし切れない。為替市場では取引時間中に円が強含んだほか、中国・上海株が安く推移していることも下値模索の動きを助長している。日経平均は前引け時点で心理的なフシ目である1万9500円を割り込んだ。

 個別ではトヨタ自動車<7203>が軟調、日本郵政<6178>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も値を下げた。ピジョン<7956>が急落、クスリのアオキ<3398>も大幅安。国際石油開発帝石<1605>、日本精工<6471>なども下落した。半面、JAL<9201>、味の素<2802>がしっかり。神栄<3004>が値を飛ばし、タカラトミー<7867>、日本水産<1332>も買われた。ビックカメラ<3048>、森永製菓<2201>も買いが優勢。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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