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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FFRI、トリドール、アマダHD、TDK

■FFRI <3692>  10,180円  +1,120 円 (+12.4%)  本日終値
 FFRI<3692>が大幅高に買われたのをはじめ、セキュアヴェイル<3042>、ラック<3857>、トレンドマイクロ<4704>などサイバーセキュリティー関連が買いを集めている。市場では「全般戻り歩調にあるが、市場エネルギー不足で主力株は手掛けにくく、マザーズやジャスダックなど内需の新興市場銘柄中心に個人投資家の物色資金が集まっている」(国内ネット証券大手)という。そのなか前週に5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現したFFRIなどハイボラティリティな銘柄を買い直す動きが目立つ。マイナンバー制度の来年1月からの運用開始を目前にIT業界に強い追い風が吹いている。特に、データ漏えいや悪用への対策は最優先されるべき課題であり、セキュリティー分野に展開する企業に対する息の長い特需に期待が大きい。また、来年は日本での主要国首脳会議(サミット)が、三重県の伊勢志摩で開催されるほか、2020年の東京五輪に向け、サイバーテロ防御は喫緊の課題であることも、関連銘柄の先高期待につながる。

■セプテニHD <4293>  2,505円  +220 円 (+9.6%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス<4293>が新値追い。同社は4日、ヤフー<4689>が提供するYahoo!ディスプレイアドネットワーク専用の管理システムを利用したYahoo!JAPANのインフィード広告の運用を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。子会社のセプテーニ・オリジナルが広告運用最適化ツール「ピクシス」に、Yahoo!JAPANのインフィード広告の最適化機能を搭載。今後「ピクシス」を活用し、Yahoo!JAPANのインフィード広告を効率的かつスピーディーに運用し、広告効果の最大化を図る。

■ココカラファイン <3098>  5,230円  +400 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 4日、ココカラF <3098> が月次売上速報を発表。11月既存店売上高が前年同月比5.2%増に伸びたことが買い材料視された。伸び率は前月の8.2%増から低下したものの、今期に入り8ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。改装を中心とした既存店の活性化や、訪日外国人向けの販売促進などが奏功している。

■第一興商 <7458>  4,500円  +315 円 (+7.5%)  本日終値
 4日、東証が第一興商 <7458> [JQ]を11日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■トリドール <3397>  2,156円  +148 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 トリドール<3397>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券が4日付で投資判断「A」を継続しつつ、目標株価を2300円から2600円へ引き上げたことが観測されている。丸亀製麺の好調と海外の収益改善で上期業績は計画を上振れし、通期も上期の上振れ分をそのまま増額したが、国内で丸亀製麺がテレビCMとキャンペーン商品という施策導入効果が一巡した8月以降も前年同月比増収を続けていることや、海外での出店が順調に進んでいることなどから、会社計画は保守的と判断。16年3月期営業利益予想は会社計画の64億4000万円を上回る68億円を見込んでいるほか、17年3月期も同77億円を予想。さらに、M&Aも視野に入れた海外積極展開による成長戦略にも期待としている。

■Aiming <3911>  952円  +56 円 (+6.3%)  本日終値
 Aiming<3911>が急反発。11時ごろに、マーベラス<7844>と共同開発したスマートフォン向け本格MMORPG(大規模多人数同時参加型 RPG)「剣と魔法のログレス いにしえの女神」(中国語・繁体字版)が、台湾のAppStoreセールスランキングで1位を獲得したと発表しており、順調な海外展開による業績への寄与を期待した買いが入っている。「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は、10月22日から台湾・香港・マカオでのサービスを開始(運営はガレナ台湾)。特に台湾での人気が高く、12月4日時点でAppStoreのセールスランキング1位を獲得したほか、GooglePlayが選ぶ2015年ベストRPGにも選出されている。同社およびマーベラスでは、台湾での成功を基盤に、中国本土を含めその他の地域での展開についても積極的に検討するとしており、今後の展開への期待も高まっているようだ。

■アマダホールディングス <6113>  1,265円  +63 円 (+5.2%)  本日終値
 アマダホールディングス<6113>が大幅反発。機械株が軒並み高の地合いで、朝方から堅調展開となっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、業績予想の上方修正やバリュエーションの見直しに伴い、目標株価を1180円から1570円へ引き上げ、同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になるとみて、レーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」へ格上げしている。PBR1倍銘柄からPERでの評価が妥当な企業への転身がより具現化してきたと評価している。

■TDK <6762>  8,990円  +410 円 (+4.8%)  本日終値
 TDK<6762>が大幅反発。主力の電子部品関連株も軒並み買われ、中でもTDKが目立っている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、同社が4日に開催した会社説明会について、同社の設備投資は今期計画の1300億円を超過する可能性があり、18年3月期までの3年間でも最大4000億円を計画すると解説。“攻め”の経営姿勢に転じている点はポジティブな印象としている。現時点で、TDKの投資判断は「オーバーウエイト」、目標株価は9100円としている。

■サカタのタネ <1377>  2,747円  +120 円 (+4.6%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が反発、年初来高値を更新した。同社は海外19カ国・26カ所で生産拠点を擁しており、国際的に高い競争力を誇る種子メーカーとして、TPPでクローズアップされている農業の成長を担う中核銘柄としても注目度が高い。立花証券が4日付で同社の投資判断を「強気」に格上げし、目標株価を2600円から3000円に引き上げており、これが買い人気を後押ししている。同証券では、サカタのタネにとって新興国の中間所得層の増加が収益面で追い風となるとみており、16年5月期の連結営業利益については会社側予想に2億円上乗せした62億円(前期比29.7%増)を見込む。また、17年5月期については今期推定比12.9%増の70億円を試算している。

■あみやき亭 <2753>  4,665円  +195 円 (+4.4%)  本日終値
 あみやき亭<2753>が大幅高。国産牛肉を使う「あみやき亭」を主体に東海地盤の焼肉チェーンを展開、消費増税の影響に喘ぐ外食産業の中で焼き肉業態は相対的に強く、同社の焼き肉部門の売上高(全店ベース)は直近11月こそ1.3%増と伸びを鈍化させたものの、10月までの月次平均で8%の高い伸びを維持してきた。株主還元に前向きで16年3月期は年90円配当見込みで、株主優待も魅力。野村証券が直近4日付(義務発生日11月末)で同社の保有株比率を6.4%台まで高めており、大口の信用買いなどを反映しているとみられ、商いは薄いものの個人投資家の注目度の高さをうかがわせる。

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