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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ゲオHD、山パン、オークマ、HOYA

■ゲオホールディングス <2681>  1,877円  +177 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 28日、ゲオHD <2681> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→146億円に62.2%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して45.6%増益見通しとなったことが買い材料。DVDレンタルのヒット作不足で売上は計画を下回るものの、人件費や広告宣伝費などの販管費が想定を下回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが19.8倍→10.4倍に急低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■山崎製パン <2212>  2,278円  +202 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 28日、山パン <2212> が決算を発表。15年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比31.6%増の186億円に拡大して着地したことが買い材料。菓子パン部門で「厳撰100品」を中心とした主力商品やコンビニ向けドーナツの販売が大きく伸びたことが寄与。高価格帯商品の伸長や値上げ効果による採算改善も大幅増益に貢献した。

■オークマ <6103>  962円  +81 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 28日、オークマ <6103> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の190億円→210億円に10.5%上方修正。増益率が39.0%増→53.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。5軸制御立形マシニングセンタの新型戦略マシンや新世代CNC装置の新機種投入が奏功し受注が好調に推移。需要予測や生産計画の精度向上、高効率生産とリードタイム短縮なども寄与する。業績好調に伴い、年間配当を従来計画の16円→18円(前期は14円)に増額修正した。

■サンフロンティア不動産 <8934>  992円  +67 円 (+7.2%)  本日終値
 サンフロンティア不動産<8934>が急反発。同社は28日、中国の格安航空会社の春秋航空を傘下に置く春秋グループと業務提携し日本でホテルチェーンを展開することを発表。急増する訪日外国人観光客を対象にインバウンド需要を積極的に取り込む構えにあり、業容拡大に期待した買いを呼び込んでいる。向こう3年から5年の間に共同で約200億円を投じて、日本の主要な観光都市でのホテルチェーンの展開を目指す方針。同社は都心を中心に不動産流動化ビジネスを展開し、業績も増収増益トレンドが続いている。16年3月期はオフィスビルの仕入れ好調で会社側が計画する営業利益63億円(前期比7.7%増)は上振れ余地も指摘されている。

■HOYA <7741>  4,856円  +313 円 (+6.9%)  本日終値
 HOYA<7741>が後場急上昇。午後1時30分ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が売上高2564億300万円(前年同期比9.4%増)、税引前利益647億5900万円(同14.2%増)、純利益503億8100万円(同12.1%増)と大幅増益となった。加えて、上限を1400万株(発行済み株式数の3.37%)、または600億円とする自社株買いを発表したことが好感されている。自社株買いの取得期間は10月30日から来年1月28日までで、取得後の自社株は株主還元を目的に消却するとしている。上期は、スマートフォンを中心とした通信デバイスの需要が好調に推移し、半導体・液晶関連製品が伸長したほか、メガネレンズ事業の海外市場における販売拡大や、消費増税に伴う反動減の影響一巡によるコンタクトレンズの伸長なども寄与。これに円安の影響も加わったことで、2ケタ増益を果たした。なお、16年3月期業績予想については、第3四半期決算発表時に公表するとしている。

■ショーワ <7274>  1,122円  +70 円 (+6.7%)  本日終値
 ショーワ<7274>が大幅反発。28日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2690億円から2590億円(前期比2.8%減)へ下方修正した一方、営業利益を161億円から167億円(同4.5%増)へ、純利益を87億円から90億円(同22.2%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。営業費用の減少や為替影響が利益押し上げに寄与した。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1285億7400万円(前年同期比1.6%減)、営業利益115億2600万円(同44.3%増)、純利益64億2200万円(同48.5%増)だった。二輪車用製品、四輪車用製品およびステアリング製品の販売が減少し売上高は減少したが、名古屋事業所の閉鎖に伴う投資不動産売却益などの計上があり、増益を確保したという。

■フジクラ <5803>  604円  +36 円 (+6.3%)  本日終値
 フジクラ<5803>が後場終盤になって一段高。午後2時ごろ、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の6800億円から6900億円(前期比4.3%増)へ、営業利益を300億円から320億円(同27.6%増)へ上方修正したことが好感されている。上期に光ファイバーや光部品、光融着接続機などエネルギー・情報通信カンパニーの光事業部門や、FPC(フレキシブルプリント配線板)を中心としたエレクトロニクスカンパニーの採算改善が想定より進んだことを織り込んだという。なお、純利益は150億円(同22.9%増)で従来予想を据え置いている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3452億5100万円(前年同期比10.4%増)、営業利益170億4600万円(同60.4%増)、純利益85億4900万円(同55.9%増)だった。

■鉄建 <1815>  340円  +20 円 (+6.3%)  本日終値
 28日、鉄建 <1815> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10億円→24.3億円に2.4倍上方修正。従来の16.2%減益予想から一転して2.0倍増益見通しとなったことが買い材料。手持ち工事が想定以上に進み、売上が計画を上回ったことが寄与。工事採算の改善に加え、円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。

■エン・ジャパン <4849>  3,335円  +180 円 (+5.7%)  本日終値
 28日、エンジャパン <4849> [JQ] が16年3月期の連結経常利益を従来予想の41.2億円→48.5億円に17.7%上方修正。従来の3.3%減益予想から一転して13.9%増益見通しとなったことが買い材料。主力の求人情報サイト「エン転職」が、リニューアル効果による応募者の増加やテレビCM効果で、求人広告の掲載件数が想定より伸びることが寄与。費用の効率化による採算改善も利益を押し上げる。

■SRAホールディングス <3817>  2,382円  +127 円 (+5.6%)  本日終値
 28日、SRAHD <3817> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の11.7億円→16.7億円に42.7%上方修正。従来の8.1%減益予想から一転して31.2%増益見通しとなったことが買い材料。顧客のIT投資が堅調に推移する中、製造業や銀行向けを中心に売上が想定より伸びたことが寄与。増収効果による粗利益の増加や販管費の効率化も利益を押し上げた。

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