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【市況】明日の株式相場見通し=米中緊張が尾を引き続落、買い材料難解消せず

 あす(28日)の東京株式市場は、引き続き買い手掛かり材料の不足する地合いとなることが予想され、買い物薄のなか売り優勢の推移となりそうだ。
 27日午前に、中国が主権を主張する南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島から12カイリ(約22キロ)以内の海域に米海軍がイージス駆逐艦を進入させ哨戒活動に入ったと伝えられたことで、南シナ海全域の軍事的緊張が一気に高まった。あすもこの米中関係の緊張が相場に影響を及ぼす懸念がある。
 27日の東京株式市場は、朝方は売り買い交錯で始まったものの、その後は上値が重く前場後半から下値を模索する動きとなり日経平均株価終値は、前日比170円08銭安の1万8777円04銭と3日ぶりに反落した。中国景気の減速が日本企業の決算に与える影響を懸念した前倒し的な売りに加え、南シナ海での米中関係緊迫化や、外国為替市場での円高・ドル安進行も売り材料となった。
 日程面では、飲食店の経営・運営企画、遊休施設の再開発、商業施設全般の企画開発を手掛けるバルニバービ<3418>が東証マザーズに新規上場する。このほか、9月の商業動態統計速報、26日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、第3回米共和党大統領候補テレビ討論会が焦点になる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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