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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):OBC、TASAKI、新光電工、スクエニHD

■OBC <4733>  6,990円  +640 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 オービックビジネスコンサルタント<4733>が年初来高値を更新。国内大手証券では、16年3月期は、マイナンバー対応のソフトウェア需要の増加に伴い下期も好業績が続き、上方修正後の利益計画を上回ると予想。中堅・中小企業のマイナンバー対応状況や番号登録・管理サービスの引き合い等を考慮すると、17年3月期もマイナンバービジネスを牽引役に営業増益が継続するとみて、レーティング「バイ」を継続。目標株価を6100円から7350円に引き上げている。

■オービック <4684>  6,110円  +420 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 オービック<4684>が急反発。同社が21日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高が288億500万円(前年同期比4.2%増)、営業利益130億2300万円(同8.0%増)、最終利益132億6500万円(同40.5%増)と好調だった。売上高は下振れたものの利益は事前の会社側計画を上回って着地したことでこれを評価する買いを集めた。金融や流通向けシステム構築需要や高採算の既存顧客向けメンテナンス需要が高水準で利益を押し上げている。特に最終利益は償却債権取立益27億5000万円を特別利益に計上したことにより伸びが大きくなった。なお、16年3月期通期の連結業績予想では最終利益のみ202億円から229億5000万円(前期比22.2%増)へ上方修正している。

■四国化成工業 <4099>  1,064円  +48 円 (+4.7%)  本日終値
 21日、四国化 <4099> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の30.5億円→39.6億円に29.8%上方修正。増益率が0.6%増→30.6%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。円安効果で化学品事業の輸出販売が想定より伸びたことが寄与。4月に実施した価格改定で建材事業の採算が改善したことも利益を押し上げた。

■TASAKI <7968>  2,076円  +86 円 (+4.3%)  本日終値
 TASAKI<7968>が大幅高。9月の訪日外国人観光客は46.7%の引き続き高い伸びをみせ、その消費額も7~9月では四半期として初めて1兆円の大台を超えた。同社は真珠を中心に総合宝飾品を手掛けており、インバウンド高額消費の恩恵を大きく享受している。15年10月期第3四半期(14年11月~15年7月)の営業利益は24億900万円(前年同期比72%増)と大幅な伸びを示し、通期計画に対する進捗率は90%に達しており増額期待が大きい。さらに配当は期末一括で40円を計画、今月27日に権利取り最終日を迎えることで、駆け込みでのインカム狙いの買いを誘導する背景ともなっている。

■新光電気工業 <6967>  817円  +26 円 (+3.3%)  本日終値
 21日、新光電工 <6967> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の47億円→78億円に66.0%上方修正。増益率が73.2%増→2.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。半導体製造装置向けにセラミック静電チャックの販売が好調に推移する中、円安による採算改善や為替差益の発生が利益を押し上げた。

■日立国際電気 <6756>  1,552円  +39 円 (+2.6%)  本日終値
 ゴールドマン・サックス証券の半導体製造装置セクターのリポートでは、米半導体製造装置大手のラムリサーチ社とケーエルエー・テンコール社が統合を発表したことを受け、日本の半導体製造装置業界でも再編の機運が高まると指摘。顧客のデバイスメーカー側で再編が進むなか、増大する開発費用への対応や複数プロセスの一体提供による競争力の向上等の要因から統合や提携への動きが今後加速するとみて、短期的には日本企業への競合関係上の影響は限定的と考えるも、中長期ではエッチャー・成膜・洗浄等でのシェア動向に注意が必要と解説。ラムリサーチ社とケーエルエー・テンコール社が16年のNAND投資は前年比で増加、投資の95%が3D-NANDに関連するとの見方を示したため、3D-NAND投資の恩恵享受者の日立国際電気<6756>と東京エレクトロン<8035>の買い推奨を継続している。

■雪印メグミルク <2270>  2,277円  +51 円 (+2.3%)  本日終値
 雪印メグミルク<2270>が続伸。11時ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の5600億円から5650億円(前期比2.8%増)へ、営業利益を同95億円から120億円(同27.9%増)へ、純利益を同60億円から140億円(同3.6倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。ヨーグルトやプロセスチーズなどの主力商品の売り上げが好調に推移していることに加えて、先月発表した固定資産の譲渡による特別利益を計上したことなどが要因としている。

■スクエニHD <9684>  3,330円  +60 円 (+1.8%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が続伸。この日、傘下のスクウェア・エニックスがスマートフォン向けに新作RPG「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」の配信を開始したと発表しており、これを好感した買いも入っているようだ。「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」は、スクウェア・エニックスとエイリム(東京都新宿区)が共同で開発した完全新作のRPG。2人の騎士と1人の少女によって紡がれる新たなクリスタルの物語をベースに、簡単操作でありながらも実現した戦略性あふれる爽快バトルには、歴代の「FF」キャラクターたちも参戦し、手に汗握る熱いバトルが楽しめるのが特徴となっている。「ファイナルファンタジー」という同社のキラーコンテンツの新作であるだけに、注目度も高いようだ。

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