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【市況】今週の【早わかり株式市況】 日経平均は8日間で1500円高、市場ムードが好転

 日経平均 日足チャート

 今週の株式市場は、雇用統計の低調で早期の利上げ観測が後退したことから前週末のNYダウが大幅反発したことを受け、日経平均は大幅続伸し1万8000円を回復してスタート。
 その後も欧米株高に加え、TPP交渉が大筋合意したことも追い風となり、上値を追う展開が続き、2ヵ月半ぶりに6日続伸となった。先物主導の買いに加え、機械、鉄鋼など景気敏感株や電機、自動車など輸出関連株の大型株を中心に買い戻された。8日(木)は日経平均が6日間で1392円も上げていただけに、さすがに利益確定売りや戻り待ち売りが向かい、7日ぶりに反落した。
 週末は米国をはじめ世界的に株式市場が堅調なことから投資家心理の改善が続き、買いが優勢となり大幅反発して高値引けとなった。

 日経平均は、前週比713円(4.03%)高の1万8438円と4週ぶりに大幅反発して取引を終えた。9月29日の直近底値から8営業日で1507円高と急速に値を戻した。週間の振れ幅は568円と前週の985円から縮小した。


 今週は米国や中国の株式市場も堅調に推移し、市場の雰囲気は好転。3連休明けの来週も堅調推移が期待される。海外では、13日(火)に発表される中国の9月貿易収支、14日に発表される米国の9月小売売上高を注視したい。

◆マーケット・トレンド(10月5日~10月9日)

【↑】 10月 5日(月)―― 半月ぶりに1万8000円回復、TPP合意見通しで大幅に4日続伸
 日経平均 18005.49( +280.36)  売買高18億9654万株 売買代金 2兆0029億円

【↑】 10月 6日(火)―― 米株高・TPP合意で5日続伸、25日線を上回る
 日経平均 18186.10( +180.61)  売買高24億3836万株 売買代金 2兆3947億円

【↑】 10月 7日(水)―― 6日続伸し3週間ぶり高値、143円安から切り返す
 日経平均 18322.98( +136.88)  売買高23億2339万株 売買代金 2兆5804億円

【↓】 10月 8日(木)―― 7日ぶりに大幅反落、TPP・内需株に利食い売り
 日経平均 18141.17( -181.81)  売買高23億1154万株 売買代金 2兆6182億円

【↑】 10月 9日(金)―― 大幅反発し高値引け、米・アジア株高を好感
 日経平均 18438.67( +297.50)  売買高25億4925万株 売買代金 2兆9712億円

◆セクター・トレンド(10月5日~10月9日)

(1)全33業種中、31業種が上昇
(2)原油高で国際石開帝石 <1605> 、JX <5020> など石油関連株が大幅反発
(3)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、コマツ <6301> など機械といった景気敏感株が買い戻し急
(4)ファナック <6954> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株が買われた
(5)オリックス <8591> など他金融、第一生命 <8750> など保険といった金融株も堅調
(6)ファストリ <9983> など小売り、JAL <9201> など空運株はさえない

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