【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):積水ハウス、JVCケンウ、大成建、東急
■積水ハウス <1928> 1,905円 +36.5 円 (+2.0%) 本日終値
積水ハウス<1928>が続伸。クレディ・スイス証券では、2014年の年央から堅調な株価パフォーマンスが続いているものの、「まだ株価バリュエーションに割安感が強い」と指摘。ROE向上による株価バリュエーションの上昇を予想して、16年1月期営業利益予想を1644億円から1646億円(会社計画は1600億円、市場コンセンサスは1594億円)に小幅引き上げ。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を2500円から2600円に引き上げている。
■JVCケンウッド <6632> 282円 +5 円 (+1.8%) 本日終値
25日、JVCケンウ <6632> が連結子会社のJVCケンウッド・クリエイティブメディア(JKCM)が固定資産の譲渡契約を締結すると発表したことが買い材料。同社では、生産拠点の再編やグループ資産の有効活用を進めており、その一環としてJKCMが所有する林間事業所(神奈川県大和市)の土地を売却する。売却により建物などの減損損失として約8億円を特別損失に、固定資産売却益約51億円を特別利益に計上する。
■大成建設 <1801> 780円 +11 円 (+1.4%) 本日終値
配当落ちの中、物色対象は鉄鋼、資源関連、商社の一角が安い半面、建設、不動産がしっかり買われている。大和証券では政策関連銘柄に堅調な銘柄が多いことを指摘、「個別には物色対象が徐々に絞り込まれている印象」として、下値固めのチャートで上昇トレンドを維持している銘柄に注目としている。具体的には公共事業、住宅関連から大成建設<1801>、大林組<1803>、五洋建設<1893>、三井ホーム<1868>、大和ハウス工業<1925>、飯田グループホールディングス<3291>などを注目銘柄に取り上げている。
■日医工 <4541> 3,240円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
日医工<4541>が反発。8月下旬以降は下値模索の展開が続いていたが、3200円近辺は8月初旬の年初来高値4720円から32%の大幅調整を入れており、目先は値ごろ感からの押し目買い機運が浮上している。そうしたなか、東海東京調査センターが25日付で同社株のレーティングをアウトパフォーム継続、目標株価は2100円から4060円に大幅に引き上げており、これが株価を刺激している格好だ。同調査センターでは医療費抑制策強化のなかで同社の収益環境は概ね良好であり、M&Aにも積極的な姿勢を評価している。また、16年3月期の営業利益について、会社側計画の125億円(前期比29.9%増)を上回り、132億円(同37.2%増)を予想している。
■長谷工コーポレーション <1808> 1,418円 +15 円 (+1.1%) 本日終値
クレディ・スイス証券の建設セクターの決算プレビューでは、「16年3月期第2四半期決算は、上期業績の会社計画からの上振れだけではなく通期計画の上方修正も相次ぐ」と予想。それでも、過去3カ月建設セクターの株価は絶対株価や対TOPIXで上昇しているため、「すでに堅調な業績は株価に織り込まれている」とみて、決算がポジティブサプライズになる企業は、長谷工コーポレーション<1808>、大林組<1802>と予想。今後の株価上昇要因は、通期計画上方修正、鉄鋼価格下落、建築着工単価上昇、資本政策拡充とみて、セクター判断「オーバーウエイト」を継続している。
■東京急行電鉄 <9005> 889円 +7 円 (+0.8%) 本日終値
東京急行電鉄<9005>が続伸。ここ都市再開発の動きが相次ぐ中、東京では渋谷駅改造を軸とする渋谷エリア再開発が加速している。同社は2020年度までに渋谷再開発に1800億円を投資する計画にあるが、「2019年度に竣工する渋谷駅街区・東棟など再開発に伴う不動産事業の急拡大が予想される」(国内証券情報部)という。16年3月期営業利益650億円予想についても、ホテル事業などが好調で市場では20~30億円の増額余地を見込む声が強い。
■あすか製薬 <4514> 1,334円 +9 円 (+0.7%) 本日終値
あすか製薬<4514>の株価がいつも26週移動平均線で下げ止まるチャートとなっている。株価が下落すると継続的に仕込む向きがあるのか、テクニカル分析を意識したトレンド。資産運用会社大手のフィデリティ投信が9月25日に提出した5%ルール大量保有報告書で、あすか製薬の株式を大量取得していることが判明。159万800株、発行済み株数の5.20%を取得しており、プロの調査のうえで選別された銘柄だけに先高観が期待されそうだ。
■広島銀行 <8379> 680円 +4 円 (+0.6%) 本日終値
広島銀行<8379>が続伸。大和証券が新規にレーティング「3(中立)」、目標株価を690円に設定したことが確認されている。同証券は、「コア業務粗利益に占める非金利収益の比率の高さが評価」できるとの見解を示している。
■三井不動産 <8801> 3,320円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
三井不動産<8801>、住友不動産<8830>などをはじめ不動産株に高いものが目立つ。都心部を中心にオフィス需要の増加を映すかたちで空室率の低下が鮮明だ。8月の東京都心5区の平均空室率は4.7%でこれは6年半ぶりの水準まで低下(三鬼商事調べ)しており、需給タイト化に連動して平均賃料も増加傾向を強めており、賃貸主力の大手を中心に良好な収益環境が改めて意識されている。一方、足もとの10年物国債利回りは0.3%台前半で推移しており、低金利環境の定着も追い風となる。市場では「今週10月1日に9月の日銀短観発表を控えているが、事前コンセンサスでは企業製造業DIなど前回調査から悪化が見込まれ、これを受けて10月6日~7日もしくは10月30日に予定される日銀の金融政策決定会合では追加緩和の可能性がある」(国内準大手証券)と指摘する声が強まっている。一段の金利低下期待は、資金調達環境の改善効果が大きい不動産株に力強い支援材料となっているようだ。
株探ニュース
積水ハウス<1928>が続伸。クレディ・スイス証券では、2014年の年央から堅調な株価パフォーマンスが続いているものの、「まだ株価バリュエーションに割安感が強い」と指摘。ROE向上による株価バリュエーションの上昇を予想して、16年1月期営業利益予想を1644億円から1646億円(会社計画は1600億円、市場コンセンサスは1594億円)に小幅引き上げ。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を2500円から2600円に引き上げている。
■JVCケンウッド <6632> 282円 +5 円 (+1.8%) 本日終値
25日、JVCケンウ <6632> が連結子会社のJVCケンウッド・クリエイティブメディア(JKCM)が固定資産の譲渡契約を締結すると発表したことが買い材料。同社では、生産拠点の再編やグループ資産の有効活用を進めており、その一環としてJKCMが所有する林間事業所(神奈川県大和市)の土地を売却する。売却により建物などの減損損失として約8億円を特別損失に、固定資産売却益約51億円を特別利益に計上する。
■大成建設 <1801> 780円 +11 円 (+1.4%) 本日終値
配当落ちの中、物色対象は鉄鋼、資源関連、商社の一角が安い半面、建設、不動産がしっかり買われている。大和証券では政策関連銘柄に堅調な銘柄が多いことを指摘、「個別には物色対象が徐々に絞り込まれている印象」として、下値固めのチャートで上昇トレンドを維持している銘柄に注目としている。具体的には公共事業、住宅関連から大成建設<1801>、大林組<1803>、五洋建設<1893>、三井ホーム<1868>、大和ハウス工業<1925>、飯田グループホールディングス<3291>などを注目銘柄に取り上げている。
■日医工 <4541> 3,240円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
日医工<4541>が反発。8月下旬以降は下値模索の展開が続いていたが、3200円近辺は8月初旬の年初来高値4720円から32%の大幅調整を入れており、目先は値ごろ感からの押し目買い機運が浮上している。そうしたなか、東海東京調査センターが25日付で同社株のレーティングをアウトパフォーム継続、目標株価は2100円から4060円に大幅に引き上げており、これが株価を刺激している格好だ。同調査センターでは医療費抑制策強化のなかで同社の収益環境は概ね良好であり、M&Aにも積極的な姿勢を評価している。また、16年3月期の営業利益について、会社側計画の125億円(前期比29.9%増)を上回り、132億円(同37.2%増)を予想している。
■長谷工コーポレーション <1808> 1,418円 +15 円 (+1.1%) 本日終値
クレディ・スイス証券の建設セクターの決算プレビューでは、「16年3月期第2四半期決算は、上期業績の会社計画からの上振れだけではなく通期計画の上方修正も相次ぐ」と予想。それでも、過去3カ月建設セクターの株価は絶対株価や対TOPIXで上昇しているため、「すでに堅調な業績は株価に織り込まれている」とみて、決算がポジティブサプライズになる企業は、長谷工コーポレーション<1808>、大林組<1802>と予想。今後の株価上昇要因は、通期計画上方修正、鉄鋼価格下落、建築着工単価上昇、資本政策拡充とみて、セクター判断「オーバーウエイト」を継続している。
■東京急行電鉄 <9005> 889円 +7 円 (+0.8%) 本日終値
東京急行電鉄<9005>が続伸。ここ都市再開発の動きが相次ぐ中、東京では渋谷駅改造を軸とする渋谷エリア再開発が加速している。同社は2020年度までに渋谷再開発に1800億円を投資する計画にあるが、「2019年度に竣工する渋谷駅街区・東棟など再開発に伴う不動産事業の急拡大が予想される」(国内証券情報部)という。16年3月期営業利益650億円予想についても、ホテル事業などが好調で市場では20~30億円の増額余地を見込む声が強い。
■あすか製薬 <4514> 1,334円 +9 円 (+0.7%) 本日終値
あすか製薬<4514>の株価がいつも26週移動平均線で下げ止まるチャートとなっている。株価が下落すると継続的に仕込む向きがあるのか、テクニカル分析を意識したトレンド。資産運用会社大手のフィデリティ投信が9月25日に提出した5%ルール大量保有報告書で、あすか製薬の株式を大量取得していることが判明。159万800株、発行済み株数の5.20%を取得しており、プロの調査のうえで選別された銘柄だけに先高観が期待されそうだ。
■広島銀行 <8379> 680円 +4 円 (+0.6%) 本日終値
広島銀行<8379>が続伸。大和証券が新規にレーティング「3(中立)」、目標株価を690円に設定したことが確認されている。同証券は、「コア業務粗利益に占める非金利収益の比率の高さが評価」できるとの見解を示している。
■三井不動産 <8801> 3,320円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
三井不動産<8801>、住友不動産<8830>などをはじめ不動産株に高いものが目立つ。都心部を中心にオフィス需要の増加を映すかたちで空室率の低下が鮮明だ。8月の東京都心5区の平均空室率は4.7%でこれは6年半ぶりの水準まで低下(三鬼商事調べ)しており、需給タイト化に連動して平均賃料も増加傾向を強めており、賃貸主力の大手を中心に良好な収益環境が改めて意識されている。一方、足もとの10年物国債利回りは0.3%台前半で推移しており、低金利環境の定着も追い風となる。市場では「今週10月1日に9月の日銀短観発表を控えているが、事前コンセンサスでは企業製造業DIなど前回調査から悪化が見込まれ、これを受けて10月6日~7日もしくは10月30日に予定される日銀の金融政策決定会合では追加緩和の可能性がある」(国内準大手証券)と指摘する声が強まっている。一段の金利低下期待は、資金調達環境の改善効果が大きい不動産株に力強い支援材料となっているようだ。
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