【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):OKI、三菱ケミHD、ツガミ、アミューズ
■沖電気工業 <6703> 212円 -14 円 (-6.2%) 本日終値 東証1部 下落率4位
OKI<6703>が4日ぶりに急反落。株価は一時、前週末に比べ14円(6.2%)安の212円まで売られた。ゴールドマン・サックス証券は28日、同社株のレーティングを「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価は310円から270円に見直している。ブラジルや中国経済に対する不透明感が増していることを指摘。特に、沖電気のリサイクルATMの競争力や収益性に対する評価は全く変化ない、としているが、「ブラジルATM事業の赤字縮小ペースが計画比緩慢である状況を鑑みると同社株が再評価されることに時間がかかると判断した」という。
■三菱ケミHD <4188> 690.7円 -31.3 円 (-4.3%) 本日終値
三菱ケミカルホールディングス<4188>が反落。岩井コスモ証券が28日付で投資判断を「A」から「B+」とし、目標株価を900円から790円へ引き下げたことが弱材料視されている。第1四半期(4~6月)業績は大幅増益となり、上期予想も上方修正されたが、市況下落によりスプレッドが縮小に転じ、為替がわずかだが円高にシフトしたことで、下期の下振れ懸念が意識されそうだとしている。
■ツガミ <6101> 515円 -15 円 (-2.8%) 本日終値
ツガミ<6101>や牧野フライス製作所<6135>、日本精工<6471>など機械株が安い。経済産業省が発表した7月の鉱工業生産指数速報は97.7と前月比0.6%低下。市場予想(0.1%上昇)を下回った。鉱工業生産が伸び悩んだことを受け、今後の設備投資需要に警戒感が台頭。この日は機械株への売りが先行している。
■アミューズ <4301> 4,835円 -130 円 (-2.6%) 本日終値
国内有力証券では、「今週の東京市場は神経質な展開ながらも、徐々に落ち着きを取り戻す」と想定。内外の経済指標発表も多いことから、「中国をはじめ各国の金融市場の動向に左右されやすい状況が続く」とみているものの、株価指標面での割安感や政策期待が下支えとなり、「ディフェンシブセクターを中心に好業績期待銘柄が堅調に動く」と解説。日経平均の当面の戻りメドとして、日足一目均衡表の基準線や8月24日に空けたマド19435円、25日移動平均線を、下値メドとしては27日に空けたマド18442円や26日安値17714円を紹介。今週の参考銘柄として、アミューズ<4301>、フジクラ<5803>、バンダイナムコホールディングス<7832>をピックアップしている。
■千代田化工建設 <6366> 875円 -23 円 (-2.6%) 本日終値
千代田化工建設<6366>が小反落。一時、前日比37円安となる861円まで売り込まれる場面があったものの、その後は下げ幅を縮小。本日の高値圏で前場の取引を終えている。国内大手証券では、「原油市況をはじめ事業環境はクリアとは言えない」としながらも、採算の見込める受注残や確度の高い受注見込み案件によって、「同社業績には相対的に安心感がある」と指摘。17年3月期営業利益は直近ピークの07年3月期の287億円を更新するとの見方を継続して、「カバレッジセクター内で今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になる」と想定。目標株価を1310円から1280円に小幅引き下げたものの、レーティング「オーバーウエイト」は継続している。
■ヤマハ発動機 <7272> 2,343円 -58 円 (-2.4%) 本日終値
ヤマハ発動機<7272>が朝高後、軟化。株価は一時、前週末に比べ21円高の2422円まで買われたが、その後は売りに押されマイナス圏に下落している。ドイツ証券は28日、レーティングを「バイ」に引き上げた。目標株価は2750円(従来2900円)としている。市場では、中国経済の先行き不透明感で、新興国のインドネシアなどへの不安が台頭していることを懸念しているが、同証券では「ヤマハ発はもはやインドネシア銘柄ではない」と指摘。10~12年にはインドネシアのエクスポージャーは営業利益の約80%に達していたが、15年は12%、16年には9%に低下すると予想。一方、新興国の二輪車事業が利益成長に貢献できなくなったのに代わり、先進国の二輪車事業の損失の縮小とマリン事業の好調な伸びが利益をけん引。また、新オフロードビークル(ROV)や四輪バギー (ATV)といった分野が伸びていることも評価している。
■トヨタ自動車 <7203> 7,192円 -154 円 (-2.1%) 本日終値
トヨタ<7203>が反落。欧州系有力証券では、「株価が下落しているので、アップサイドの可能性は高い」とみて、レーティングを「アウトパフォーム」から「買い」に引き上げ。豪州系大手証券でも、レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げており、外資系証券による評価の高まりが鮮明になる格好。全面安の中、足を引っ張られる形で株価が下落しているものの、複数のレーティング格上げが株価上昇の起爆剤となるか、注目されそうだ。
■太陽誘電 <6976> 1,482円 -27 円 (-1.8%) 本日終値
太陽誘電<6976>が反落。一時、プラス圏で推移する場面があったものの、全面安に抗しきれず売られる展開。欧州系大手証券では、「北米大手スマホ向けビジネスの季節的拡大を受け第2~3四半期にかけて更なる収益拡大が期待できる」と指摘。レーティング「オーバーウエイト」と目標株価2300円を継続しているものの、同証券では、16年3月期営業利益予想を従来の254億円から251億円に、17年3月期を、288億円から280億円に引き下げている。
■キヤノン <7751> 3,707円 -66.5 円 (-1.8%) 本日終値
キヤノン<7751>のリバウンドが続かず反落、一時前週末比82.5円安の3691.0円まで売られている。チャイナショック、欧州ショックによりグローバル展開している大企業には海外要因が不安定な状況が続いている。ドイツ証券がキヤノンのレーティングを「SELL」から「HOLD」へ格上げ、目標株価を3700円から3900円に引き上げたことが伝わっている。市場ではレーティング格上げは好材料だが、もともとの格付けが「SELL」だったことで強い意味での好材料とは映らなかったようだ。株価は8月25日安値3522.5円を底値にして3日上昇したが、テクニカル分析で強気と弱気の境目になる25日移動平均線から未だに下方カイ離していることも追随買いが出ない原因ともみられる。
●ストップ高銘柄
東邦金属 <5781> 327円 +80 円 (+32.4%) ストップ高 本日終値
石井工作研究所 <6314> 336円 +80 円 (+31.3%) ストップ高 本日終値
免疫生物研究所 <4570> 1,367円 +300 円 (+28.1%) ストップ高 本日終値
SEMITEC <6626> 1,979円 +400 円 (+25.3%) ストップ高 本日終値
アイリッジ <3917> 3,970円 +700 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
OKI<6703>が4日ぶりに急反落。株価は一時、前週末に比べ14円(6.2%)安の212円まで売られた。ゴールドマン・サックス証券は28日、同社株のレーティングを「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価は310円から270円に見直している。ブラジルや中国経済に対する不透明感が増していることを指摘。特に、沖電気のリサイクルATMの競争力や収益性に対する評価は全く変化ない、としているが、「ブラジルATM事業の赤字縮小ペースが計画比緩慢である状況を鑑みると同社株が再評価されることに時間がかかると判断した」という。
■三菱ケミHD <4188> 690.7円 -31.3 円 (-4.3%) 本日終値
三菱ケミカルホールディングス<4188>が反落。岩井コスモ証券が28日付で投資判断を「A」から「B+」とし、目標株価を900円から790円へ引き下げたことが弱材料視されている。第1四半期(4~6月)業績は大幅増益となり、上期予想も上方修正されたが、市況下落によりスプレッドが縮小に転じ、為替がわずかだが円高にシフトしたことで、下期の下振れ懸念が意識されそうだとしている。
■ツガミ <6101> 515円 -15 円 (-2.8%) 本日終値
ツガミ<6101>や牧野フライス製作所<6135>、日本精工<6471>など機械株が安い。経済産業省が発表した7月の鉱工業生産指数速報は97.7と前月比0.6%低下。市場予想(0.1%上昇)を下回った。鉱工業生産が伸び悩んだことを受け、今後の設備投資需要に警戒感が台頭。この日は機械株への売りが先行している。
■アミューズ <4301> 4,835円 -130 円 (-2.6%) 本日終値
国内有力証券では、「今週の東京市場は神経質な展開ながらも、徐々に落ち着きを取り戻す」と想定。内外の経済指標発表も多いことから、「中国をはじめ各国の金融市場の動向に左右されやすい状況が続く」とみているものの、株価指標面での割安感や政策期待が下支えとなり、「ディフェンシブセクターを中心に好業績期待銘柄が堅調に動く」と解説。日経平均の当面の戻りメドとして、日足一目均衡表の基準線や8月24日に空けたマド19435円、25日移動平均線を、下値メドとしては27日に空けたマド18442円や26日安値17714円を紹介。今週の参考銘柄として、アミューズ<4301>、フジクラ<5803>、バンダイナムコホールディングス<7832>をピックアップしている。
■千代田化工建設 <6366> 875円 -23 円 (-2.6%) 本日終値
千代田化工建設<6366>が小反落。一時、前日比37円安となる861円まで売り込まれる場面があったものの、その後は下げ幅を縮小。本日の高値圏で前場の取引を終えている。国内大手証券では、「原油市況をはじめ事業環境はクリアとは言えない」としながらも、採算の見込める受注残や確度の高い受注見込み案件によって、「同社業績には相対的に安心感がある」と指摘。17年3月期営業利益は直近ピークの07年3月期の287億円を更新するとの見方を継続して、「カバレッジセクター内で今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になる」と想定。目標株価を1310円から1280円に小幅引き下げたものの、レーティング「オーバーウエイト」は継続している。
■ヤマハ発動機 <7272> 2,343円 -58 円 (-2.4%) 本日終値
ヤマハ発動機<7272>が朝高後、軟化。株価は一時、前週末に比べ21円高の2422円まで買われたが、その後は売りに押されマイナス圏に下落している。ドイツ証券は28日、レーティングを「バイ」に引き上げた。目標株価は2750円(従来2900円)としている。市場では、中国経済の先行き不透明感で、新興国のインドネシアなどへの不安が台頭していることを懸念しているが、同証券では「ヤマハ発はもはやインドネシア銘柄ではない」と指摘。10~12年にはインドネシアのエクスポージャーは営業利益の約80%に達していたが、15年は12%、16年には9%に低下すると予想。一方、新興国の二輪車事業が利益成長に貢献できなくなったのに代わり、先進国の二輪車事業の損失の縮小とマリン事業の好調な伸びが利益をけん引。また、新オフロードビークル(ROV)や四輪バギー (ATV)といった分野が伸びていることも評価している。
■トヨタ自動車 <7203> 7,192円 -154 円 (-2.1%) 本日終値
トヨタ<7203>が反落。欧州系有力証券では、「株価が下落しているので、アップサイドの可能性は高い」とみて、レーティングを「アウトパフォーム」から「買い」に引き上げ。豪州系大手証券でも、レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げており、外資系証券による評価の高まりが鮮明になる格好。全面安の中、足を引っ張られる形で株価が下落しているものの、複数のレーティング格上げが株価上昇の起爆剤となるか、注目されそうだ。
■太陽誘電 <6976> 1,482円 -27 円 (-1.8%) 本日終値
太陽誘電<6976>が反落。一時、プラス圏で推移する場面があったものの、全面安に抗しきれず売られる展開。欧州系大手証券では、「北米大手スマホ向けビジネスの季節的拡大を受け第2~3四半期にかけて更なる収益拡大が期待できる」と指摘。レーティング「オーバーウエイト」と目標株価2300円を継続しているものの、同証券では、16年3月期営業利益予想を従来の254億円から251億円に、17年3月期を、288億円から280億円に引き下げている。
■キヤノン <7751> 3,707円 -66.5 円 (-1.8%) 本日終値
キヤノン<7751>のリバウンドが続かず反落、一時前週末比82.5円安の3691.0円まで売られている。チャイナショック、欧州ショックによりグローバル展開している大企業には海外要因が不安定な状況が続いている。ドイツ証券がキヤノンのレーティングを「SELL」から「HOLD」へ格上げ、目標株価を3700円から3900円に引き上げたことが伝わっている。市場ではレーティング格上げは好材料だが、もともとの格付けが「SELL」だったことで強い意味での好材料とは映らなかったようだ。株価は8月25日安値3522.5円を底値にして3日上昇したが、テクニカル分析で強気と弱気の境目になる25日移動平均線から未だに下方カイ離していることも追随買いが出ない原因ともみられる。
●ストップ高銘柄
東邦金属 <5781> 327円 +80 円 (+32.4%) ストップ高 本日終値
石井工作研究所 <6314> 336円 +80 円 (+31.3%) ストップ高 本日終値
免疫生物研究所 <4570> 1,367円 +300 円 (+28.1%) ストップ高 本日終値
SEMITEC <6626> 1,979円 +400 円 (+25.3%) ストップ高 本日終値
アイリッジ <3917> 3,970円 +700 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース