【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤフー、シマノ、三菱UFJ、マーベラス
■ヤフー <4689> 501円 +21 円 (+4.4%) 本日終値
ヤフー<4689>が反発。27日の取引終了後、持ち分法適用関連会社であったアスクル<2678>が連結子会社になったと発表し、これに伴い、16年3月期において、596億円が「企業結合に伴う再測定による利益」として計上される見込みとなったとしており、これを好感した買いが入っている。アスクルによる自社株買いが進んだ結果、同社の保有する議決権所有割合が44.4%に上昇したためという。
■シマノ <7309> 16,280円 +670 円 (+4.3%) 本日終値
シマノ<7309>が3日続伸。株価は一時、前日比670円(4.3%)高の1万6280円まで買われている。ゴールドマン・サックス証券は27日、投資判断を「中立」から「買い(コンビクション)」に引き上げた。「株価調整で好機到来。中国リスク懸念は行き過ぎ」とみている。同社の株価は中国事業への懸念から過去3カ月で18%下落。「中国は同社の売り上げの10%程度と限定的であるうえに、中高価格帯スポーツバイク向け出荷は同市場でも成長が継続している」と指摘。足もとのドルやアジア通貨下落で、生産の5割をアジア、売り上げの4割をドルで稼ぐ同社は為替メリットを大きく享受できる、とみている。
■三菱UFJ <8306> 820.1円 +33.2 円 (+4.2%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など大手銀行株が活況高。全般株式市場は前日から26日を境に一変し急速な戻りに転じている。そのなか、「週初の24日は(急落の背景に)海外投資家の売りが観測されたが、25日はかなりの部分が個人の信用の投げなど狼狽売りに伴うオーバーシュート気味な下げだった」(国内ネット証券大手)という。目先は下げ幅の半値戻しで上昇一服感もあるが、銀行株のパフォーマンスは全体相場の戻りを上回っており、株式需給面でも個人の信用余力復活にひと役買っている。また、「大手銀行株については郵政上場を11月に控え、公的年金資金の買いなど政策的支援の思惑もある」(同)と指摘されていた。
■マーベラス <7844> 1,090円 +43 円 (+4.1%) 本日終値
マーベラス<7844>が4日続伸となっている。同社は27日、スマホ向けアクションRPG「クロノドラゴン~ななつの光と太初の樹~」の正式サービスを28日から開始すると発表。これが期待材料となっているようだ。同タイトルは今月18日から事前登録キャンペーンをスタートし、20日からオープンβテストを実施していた。
■大成建設 <1801> 818円 +31 円 (+3.9%) 本日終値
大成建設<1801>が大幅続伸。買い気配で始まり、高いところでは前日比40円高の827円まで値を飛ばす場面が見られた。国内大手証券では、「リニア中央新幹線工事において駅工区や、南アルプスなど同社が施工した実績のある工区が、比較的に早期に発注される見通し」と指摘。「建築の粗利率は良好に推移し、利益率改善は想定以上」と評価して、レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を780円から900円にそれぞれ引き上げ。なお、国立競技場に関しては、「新築計画は見直しとなったが、人手不足の状態にあるため入札競争の激化につながるリスクは限定的」との見解を示している。
■プレサンス <3254> 4,630円 +170 円 (+3.8%) 本日終値
27日、プレサンス <3254> が発行済み株式数の4.87%にあたる75万株(金額で30億9100万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い手掛かり。買い付け価格は27日終値を8.25%下回る4092円。創業家の資産管理会社である第1位株主のパシフィックが保有株の一部を売却する意向を示したことに対応する。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は8月28日から10月1日まで。
■鹿島 <1812> 685円 +24 円 (+3.6%) 本日終値
国内大手証券の建設セクターのリポートでは、「4~6月期の大手50社受注は、前年の外環道大型受注の反動により土木で減少したものの、今後はリニア中央新幹線関連の受注が見込まれる」と指摘。「建築は製造業向けの良好な進捗を織り込むとともに、単価の引き上げも引き続き受注額を押し上げている」とみて、非製造業はオフィスを中心に今後も大型案件が多いことから、「継続的な受注増」を想定。大手4社のレーティングはすべて「バイ」に設定。投資順位を、鹿島建設<1812>、大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>の順に設定している。
■共立メンテナンス <9616> 7,500円 +260 円 (+3.6%) 本日終値
共立メンテナンス<9616>が3日続伸、一時前日比310円高の7550円まで買われている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付でレーティング「バイ」継続、目標株価を8280円から9340円に引き上げた。インバウンド旅客増加によるビジネスホテルの好調を評価、今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の87億円(前期82億1700万円)に対して、従来予想の95億円から100億円へ、来期予想を118億円から123億円へ引き上げている。
■バンナムHD <7832> 2,840円 +97 円 (+3.5%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>が買い気配から始まり、前日比147円高の2890円で寄り付いた。その後は上げ幅を縮小しているが、4日続伸の強い値動きとなっている。大和証券がゲームセクターにポジティブなアナリストリポートをリリース。バンダイナムコのレーティングを「2」から「1」へ格上げ、目標株価を3070円から3560円へ引き上げたことが買い手掛かり材料視されたもよう。「海外利益の貢献度が急上昇」と高く評価をしている。同証券では同タイミングでカプコン<9697>、コナミ<9766>を分析したアナリストリポートも発行していることが確認されている。ゲーム関連株にはテクニカルチャート面での買い材料がある、多くの銘柄が75日移動平均線を割り込みチャート形状が悪化しているのに対して、バンダイナムコ、カプコン、コナミの3社は相場急落の影響から真っ先に回復して25日移動平均線を回復している。
●ストップ高銘柄
郷鉄工所 <6397> 245円 +50 円 (+25.6%) ストップ高 本日終値
NEXT 原油ブル <2038> 2,861円 +500 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
鉱研工業 <6297> 877円 +150 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値
ディー・ディー・エス <3782> 477円 +80 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
ケー・エフ・シー <3420> 2,869円 +479 円 (+20.0%) 一時ストップ高 本日終値
など、15銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
ヤフー<4689>が反発。27日の取引終了後、持ち分法適用関連会社であったアスクル<2678>が連結子会社になったと発表し、これに伴い、16年3月期において、596億円が「企業結合に伴う再測定による利益」として計上される見込みとなったとしており、これを好感した買いが入っている。アスクルによる自社株買いが進んだ結果、同社の保有する議決権所有割合が44.4%に上昇したためという。
■シマノ <7309> 16,280円 +670 円 (+4.3%) 本日終値
シマノ<7309>が3日続伸。株価は一時、前日比670円(4.3%)高の1万6280円まで買われている。ゴールドマン・サックス証券は27日、投資判断を「中立」から「買い(コンビクション)」に引き上げた。「株価調整で好機到来。中国リスク懸念は行き過ぎ」とみている。同社の株価は中国事業への懸念から過去3カ月で18%下落。「中国は同社の売り上げの10%程度と限定的であるうえに、中高価格帯スポーツバイク向け出荷は同市場でも成長が継続している」と指摘。足もとのドルやアジア通貨下落で、生産の5割をアジア、売り上げの4割をドルで稼ぐ同社は為替メリットを大きく享受できる、とみている。
■三菱UFJ <8306> 820.1円 +33.2 円 (+4.2%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など大手銀行株が活況高。全般株式市場は前日から26日を境に一変し急速な戻りに転じている。そのなか、「週初の24日は(急落の背景に)海外投資家の売りが観測されたが、25日はかなりの部分が個人の信用の投げなど狼狽売りに伴うオーバーシュート気味な下げだった」(国内ネット証券大手)という。目先は下げ幅の半値戻しで上昇一服感もあるが、銀行株のパフォーマンスは全体相場の戻りを上回っており、株式需給面でも個人の信用余力復活にひと役買っている。また、「大手銀行株については郵政上場を11月に控え、公的年金資金の買いなど政策的支援の思惑もある」(同)と指摘されていた。
■マーベラス <7844> 1,090円 +43 円 (+4.1%) 本日終値
マーベラス<7844>が4日続伸となっている。同社は27日、スマホ向けアクションRPG「クロノドラゴン~ななつの光と太初の樹~」の正式サービスを28日から開始すると発表。これが期待材料となっているようだ。同タイトルは今月18日から事前登録キャンペーンをスタートし、20日からオープンβテストを実施していた。
■大成建設 <1801> 818円 +31 円 (+3.9%) 本日終値
大成建設<1801>が大幅続伸。買い気配で始まり、高いところでは前日比40円高の827円まで値を飛ばす場面が見られた。国内大手証券では、「リニア中央新幹線工事において駅工区や、南アルプスなど同社が施工した実績のある工区が、比較的に早期に発注される見通し」と指摘。「建築の粗利率は良好に推移し、利益率改善は想定以上」と評価して、レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を780円から900円にそれぞれ引き上げ。なお、国立競技場に関しては、「新築計画は見直しとなったが、人手不足の状態にあるため入札競争の激化につながるリスクは限定的」との見解を示している。
■プレサンス <3254> 4,630円 +170 円 (+3.8%) 本日終値
27日、プレサンス <3254> が発行済み株式数の4.87%にあたる75万株(金額で30億9100万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い手掛かり。買い付け価格は27日終値を8.25%下回る4092円。創業家の資産管理会社である第1位株主のパシフィックが保有株の一部を売却する意向を示したことに対応する。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は8月28日から10月1日まで。
■鹿島 <1812> 685円 +24 円 (+3.6%) 本日終値
国内大手証券の建設セクターのリポートでは、「4~6月期の大手50社受注は、前年の外環道大型受注の反動により土木で減少したものの、今後はリニア中央新幹線関連の受注が見込まれる」と指摘。「建築は製造業向けの良好な進捗を織り込むとともに、単価の引き上げも引き続き受注額を押し上げている」とみて、非製造業はオフィスを中心に今後も大型案件が多いことから、「継続的な受注増」を想定。大手4社のレーティングはすべて「バイ」に設定。投資順位を、鹿島建設<1812>、大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>の順に設定している。
■共立メンテナンス <9616> 7,500円 +260 円 (+3.6%) 本日終値
共立メンテナンス<9616>が3日続伸、一時前日比310円高の7550円まで買われている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付でレーティング「バイ」継続、目標株価を8280円から9340円に引き上げた。インバウンド旅客増加によるビジネスホテルの好調を評価、今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の87億円(前期82億1700万円)に対して、従来予想の95億円から100億円へ、来期予想を118億円から123億円へ引き上げている。
■バンナムHD <7832> 2,840円 +97 円 (+3.5%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>が買い気配から始まり、前日比147円高の2890円で寄り付いた。その後は上げ幅を縮小しているが、4日続伸の強い値動きとなっている。大和証券がゲームセクターにポジティブなアナリストリポートをリリース。バンダイナムコのレーティングを「2」から「1」へ格上げ、目標株価を3070円から3560円へ引き上げたことが買い手掛かり材料視されたもよう。「海外利益の貢献度が急上昇」と高く評価をしている。同証券では同タイミングでカプコン<9697>、コナミ<9766>を分析したアナリストリポートも発行していることが確認されている。ゲーム関連株にはテクニカルチャート面での買い材料がある、多くの銘柄が75日移動平均線を割り込みチャート形状が悪化しているのに対して、バンダイナムコ、カプコン、コナミの3社は相場急落の影響から真っ先に回復して25日移動平均線を回復している。
●ストップ高銘柄
郷鉄工所 <6397> 245円 +50 円 (+25.6%) ストップ高 本日終値
NEXT 原油ブル <2038> 2,861円 +500 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
鉱研工業 <6297> 877円 +150 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値
ディー・ディー・エス <3782> 477円 +80 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
ケー・エフ・シー <3420> 2,869円 +479 円 (+20.0%) 一時ストップ高 本日終値
など、15銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース