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【材料】トミタが7日ぶり大幅反発、前場発表の第1四半期経常59.4%増と国内好調・大幅拡大を買う

 トミタ <8147> [JQ] が大幅反発。前場には149円高の859円まで買われ5月26日以来の高値水準を付ける場面があった。出来高は5万株超えとなり5月21日以来の水準となっている。この日午前(11:15)に発表した2016年3月期第1四半期4-6月期)連結経常利益が前年同期比59.3%増の3.57億円と拡大し、4-9月期(上期)計画の5億円に対する進捗率が71.4%に達し、5年平均の47.0%を大幅に上回ったことがサプライズとなった。直近3ヵ月実績の4-6月期(1Q)売上営業利益率は前年同期の4.6%から6.1%と改善した。ただ、前期比10.3%減の10億円とする従来の通期連結経常利益予想は据え置いた。

 第1四半期の受注・売上高は、海外部門では北米、東南アジア地域での受注・売上減により減少したものの、国内部門は景気回復を背景に需要が回復したことから増加した。第1四半期の売上高は前年同期比13.7%増の52.8億円、経常利益は59.3%増の3.57億円、四半期純利益は35.3%増2.36億円と拡大した。
 国内事業では工作機械の受注・売上が増加。1Q売上高が前年同期比41.6%増の32.54億円、営業利益は538%増の1.43億円と伸びた。北米事業は自動車メーカー関係向け受注・売上の減少により売上高は同9.9%減の11.68億、営業利益は8.7%減の8200万円。そして、欧州は売上高が5.9%増の1.8億円、営業利益20.7%増の1600万円となった、ただ、アジアは売上高が23.1%減の6.76億円、営業利益は12.8%減の3400万円と減少した。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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