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【市況】底堅さ意識もハイテク株の下落は相当厳しい【クロージング】


4日の日経平均は小幅に続落。27.75円安の20520.36円(出来高概算23億8000万株)で取引を終えた。日経平均は寄り付き直後につけた20448.49円、前場半ばにつけた20552.04円を高値に、狭いレンジでの取引が続いた。

朝方は米国株安や原油相場の下落などが嫌気され売りが先行したが、その後も決算が本格化する中、見極めムードにも。決算に対する期待感は強い一方で、三菱商<8058>がコンセンサスを下回って急落しており、他の商社株などへは不安感が強まっていた。

全体としては原油安メリットとされるセクターに資金が向かう格好だった。東電力<9501>はJPX400に新規組入れ候補銘柄として短期筋の資金も誘い込み、全市場で売買代金トップだった。

トヨタ自<7203>が大引け後に4-6月期決算を発表。営業利益は市場コンセンサスを上回っており、明日の市場反応が注目される。一方で、ファーストリテ<9983>は、7月のユニクロ既存店売上高が前年比1.5%減だった。日経平均の上値を抑えてくるかが注目されるところであろう。

その他、原油安メリットや内需系に資金がシフトしているように映る。一方で、ハイテクセクターの弱さが目立つ。中国の景気減速懸念や米アップルの下落などが要因とされている。電力株への集中で関心が薄れているとみられるが、ハイテク株の下落は相当厳しい。

《AK》

 提供:フィスコ

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