市場ニュース

戻る
 

【材料】日本金属---中期経営計画による経常利益は今期予想の倍以上


日本金属<5491>は冷間圧延ステンレス鋼帯、みがき特殊帯鋼、マグネシウム合金などをてがけるステンレスメーカー。自動車用途主体の加工品部門も展開している。

2016年3月期も引き続き大幅な増収増益が見込まれている。売上高は前期比7.2%増の480.0億円、経常利益は同80.3%増の17.0億円だ。第1四半期は、みがき帯鋼部門での海外IT関連向けの受注ずれ込みなどで当初予想より売上減が予想されるものの、加工品部門では自動車用高精度異形鋼の大幅増産やタイでの新規需要製品の量産、みがき帯鋼部門ではステンレス成長製品販売増などで、通期では前年度に比べて売上高、収益ともに改善する見込み。

高品質・低コストでシームレス鋼管を超える小径厚肉管の開発を進め、自動車部品の高圧配管用途にサンプル出荷を開始した。すでにディーゼルエンジン用燃料配管として実績があり、自動車メーカーのガソリンエンジン用燃料配管でも採用を目指しており今後の同社の収益に大きな期待ができる。

2017年3月期を最終年度とする中期経営計画は、売上高で537億円、経常利益で38億円が見込まれている。高精度異形鋼・小径厚肉管・マグネ合金薄板・極薄珪素鋼の新事業と高品質ステンレスなど成長製品の売上高拡大及び海外拠点強化によるアジアを中心とした海外売上高拡大と、積極的な設備投資による新事業・成長製品量産・増産体制確立及び品質・生産性向上により、最終年度で過去最高水準の収益達成を目標としている。

《SF》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均