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【市況】【今週の早わかり株式市況】 日経平均は反落、「ギリシャ・ショック」でリスク回避が強まる


 今週の株式市場は、前週末に欧州連合(EU)がギリシャ支援を延長しないことを決定したことからギリシャの債務不履行懸念が強まり、海外マネーを中心にリスク回避の売りが膨らみ、日経平均は今年最大の下げ幅となる前週末比596円安と大幅に3日続落してスタート。

 その後はギリシャの新提案や事実上の債務不履行など、市場がギリシャ問題に翻弄されつつも、欧米株高や円安を追い風に買い戻しが続き、4日続伸となった。ただ、急落した月曜日の下げを埋めきれなかった。

 日経平均は、前週比166円(0.80%)安の2万0539円と反落して取引を終えた。週間の振れ幅は508円と前週の778円から縮小した。


 来週は、6日(月)早朝に判明する緊縮策の受け入れの是非を問うギリシャの国民投票の結果が最大の注目点。結果が反対となれば相場が再び荒れる可能性が高く、賛成であれば買い戻しが膨らむとみられる。

◆マーケット・トレンド(6月29日~7月3日)

【↓】 6月29日(月)―― ギリシャ懸念で大幅に3日続落、一時612円安
 日経平均 20109.95( -596.20)  売買高25億3827万株 売買代金 2兆6573億円

【↑】 6月30日(火)―― 125円高、大幅安の反動で4日ぶりに反発
 日経平均 20235.73( +125.78)  売買高25億8500万株 売買代金 2兆7434億円

【↑】 7月 1日(水)―― 日銀短観を好感、買い戻しで続伸
 日経平均 00000.00( +93.59)  売買高21億6672万株 売買代金 2兆2303億円

【↑】 7月 2日(木)―― 3日続伸し2万0500円回復、欧米株高・円安で買い戻し続く
 日経平均 20522.50( +193.18)  売買高22億3853万株 売買代金 2兆4851億円

【↑】 7月 3日(金)―― 小幅に4日続伸、ギリシャ懸念後退で後場プラス浮上
 日経平均 20539.79( +17.29)  売買高21億7842万株 売買代金 2兆1575億円

◆セクター・トレンド(6月29日~7月3日)

(1)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄株が売られた
(2)国際石開帝石 <1605> 、JX <5020> など原油関連株が安い
(3)ソニー <6758> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株は反落
(4)東電 <9501> など電力、東ガス <9531> などガス株は軟調
(5)三菱UFJ <8306> など銀行株は反落も、オリックス <8591> など他金融、野村 <8604> など証券株は続伸
(6)イオン <8267> など小売り、楽天 <4755> などサービス株の買いは続く

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