【市況】【↑】日経平均 大引け｜小幅に4日続伸、ギリシャ懸念後退で後場プラス浮上(7月3日)

日経平均株価
始値　　20476.69
高値　　20557.51(14:24)
安値　　20431.25(11:36)
大引け　20539.79(前日比 +17.29、+0.08％)

売買高　　21億7842万株　(東証1部概算)
売買代金　 2兆1575億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は小幅ながら4日続伸
　２．世論調査の報道を受け、ギリシャ懸念が後退
　３．大型株が優位、小型株が売られる
　４．ファストリ1銘柄で指数を83円押し下げ
　５．東証1部の63％の銘柄が下落


■東京市場概況

　前日の米国市場では、ダウは27ドル安と3日ぶりに反落した。ギリシャ国民投票や3連休を控えて、ポジション調整売りに押された。

　一方、東京市場では、日経平均は17円高と小幅ながら4日続伸し、4日間の上げ幅は計429円となった。

　朝方は米株安、円高進行が嫌気されて売りが優勢となった。前日までの3日続伸で412円上げてきただけに、週末を迎えたタイミングで利益確定を急ぐ動きもみられた。

　売り一巡後も今晩の米国休場を控えて様子見気分は強く、安値圏でのもみ合いが続いたが、後場にギリシャ懸念の後退(世論調査でEU改革案の賛成派が優勢と報道)を受けて上昇に転じた。

　日経平均は小幅高となったものの、東証1部の63％の銘柄が下落。大型株が上昇を牽引した格好で、小型株指数は-0.48％と下落。東証2部指数は-0.80％、マザーズ指数も-0.49％と下げており、小型株の軟調が目立った。

　日経平均への寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、京セラ <6971> 、日東電 <6988> 、東エレク <8035> キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。

　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、横河電 <6841> 、ダイキン <6367> 、ミネベア <6479> 。押し下げ効果は約95円。うち83円はファストリ1銘柄によるもの。


　東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)証券・商品先物取引業、(2)精密機器、(3)その他金融業、(4)銀行業、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)繊維製品、(3)保険業、(4)石油・石炭製品、(5)鉄鋼。


■個別材料株

△ダイセキＳ <1712>
　上期最高益予想を34％上乗せ、通期も増額。
△米久 <2290>
　3-5月期(1Q)経常は76％増益で着地。
△アスクル <2678>
　今期経常は15％増益へ。
△ＩＴｂｏｏｋ <3742> [東証Ｍ]
　ジシステム <9758> [ＪＱ]とマイナンバー対応支援で提携。ジシステムはストップ高。
△Ｕアローズ <7606>
　6月の既存店売上高は前年比2.6％増。
△大塚家具 <8186> [ＪＱ]
　新ブランドビジョンを発表。
△東武 <9001>
　SMBC日興証が「強気」に格上げ。

▲エスプール <2471> [ＪＱ]
　今期経常を一転27％減益に下方修正。
▲資生堂 <4911>
　みずほ証が「弱気」に格下げ。
▲横河電 <6841>
　海外募集による自己株処分を実施。
▲ファストリ <9983>
　6月のユニクロ既存店は12％減収。


　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)さが美 <8201> 、(2)アスクル <2678> 、(3)サクサ <6675> 、(4)Ｕアローズ <7606> 、(5)日東紡 <3110> 、(6)関電化 <4047> 、(7)日本ペＨＤ <4612> 、(8)米久 <2290> 、(9)ダイセキＳ <1712> 、(10)井筒屋 <8260> 。

　値下がり率上位10傑は(1)秀英 <4678> 、(2)コープケミ <4003> 、(3)ボルテージ <3639> 、(4)宮越ＨＤ <6620> 、(5)クオール <3034> 、(6)前沢工業 <6489> 、(7)ケーズＨＤ <8282> 、(8)林兼 <2286> 、(9)クボテック <7709> 、(10)日産東ＨＤ <8291> 。


【大引け】

　日経平均は前日比17.29円(0.08%)高の2万0539.79円。ＴＯＰＩＸは前日比3.85(0.23%)高の1652.09。出来高は概算で21億7842万株。値上がり銘柄数は577、値下がり銘柄数は1196となった。日経ジャスダック平均は2770.02円(7.81円安)。

［2015年7月3日］

株探ニュース