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【特集】<話題の焦点>=一大ブレークスルー、人工知能に新たな波

 政府が今月末に閣議決定する予定の成長戦略「日本再興戦略」改訂版の骨子が明らかになった。そのなかで、「今後は生産性向上による供給制約への対応が課題」と位置付けており、IoTやビッグデータ、人工知能(AI)などを活用した産業・就業構造の変革を見据えた施策が大きな目玉となっている。

 中でも人工知能は新しい領域でもあるだけに、株式市場でも注目が高まっている。人工知能は何十年も前から開発に取り組まれ、国家プロジェクトとして研究されていた時期もあったが、完成にはほど遠く、SFの世界のなかのテクノロジーと思われていた時期もあった。しかし、ここ10年ほどの間に一大ブレークスルーが起こって大きく発展を遂げ、今もかなりの勢いで進化し続けている分野となっているのだ。

 その内容を詳しく説明するのは紙面の都合上、割愛するが、「ディープラーニング」と呼ばれる手法を用いたことで、このブレークスルーは起こっており、これによりビッグデータ分析技術を応用して曖昧な質問から答えを導き出したり、音声や画像など非テキスト系の情報を自動的に分類したりといったことが可能となったという。話題の自動運転車にも人工知能の技術が用いられているだけに、今後、人工知能に関する話題に触れることも増えそうだ。

 また、人工知能は前出のIoTやビッグデータとの関連も深い。現在、人工知能関連として知られている銘柄以外にも、IoTやビッグデータを手掛ける企業群には注目しておきたい。

◆主な人工知能関連銘柄

 銘柄<コード>        取り組み

UBIC<2158>      独自開発の人工知能を用い電子データ解析ソリューションを提供
NID<2349>       人工知能関連の技術開発を行うベンチャー企業に出資
テクノスジャパン<3666>  子会社が統計アルゴリズムを活用した人工知能製品「scorobo」を販売
データセクション<3905>  人工知能技術を活用した不適切画像解析フィルタリングサービスを提供
インテージ<4326>     子会社が人工知能情報処理技術を活用した企業向けデータ解析サービス提供
ISID<4812>      UBICと共同で人工知能を活用したデジタルキュレーションサービスを開発
イーガーディアン<6050>  ユーザー投稿型メディアに人工知能型の画像認識システムを提供


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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