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【経済】中国:バフェット氏とのランチ権、大連天神娯楽が2.94億円で落札


米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(84歳)とランチミーティングができる権利を中国ネットゲームメーカーの大連天神娯楽(002354/SZ)が5日、234万米ドル(約2億9400万円)で落札して話題となっている。過去最高(後述)には及ばなかったものの、落札額としては3番目の大きさ。

この入札(ウォーレン・バフェット・ランチ・チャリティー・オークション)はネット競売大手の米イーベイ(eBay)を通じて、今年5月31日~6月5日に行われたもの。最低入札価格は2万5000米ドルとなっている。

バフェット氏のランチミーティングは2000年からこれまでに16回開催されている。オークションで得た金額は2015年時点で合計1790万米ドルに達し、全額、米国の慈善団体に寄付されている。過去の最高落札額は2012年の350万米ドルで、落札者の指名は公表されていない(最低は2001年の1万8000米ドル)。また中国人では2006年に歩歩高電子工業公司の董事長で、著名投資家の段永平氏、2008年に赤子之心中国成長投資基金を創設した趙丹陽氏がそれぞれ62万米ドル、211万100米ドルで落札している。

参加者はバフェット氏から投資アドバイスを受けるのが目的。バフェット氏はランチ時の話題に制限を設けていないとされる。ただバフェット氏の将来的な投資計画に対する質問は禁じられているという。ランチの時間は通常3時間。落札者は親しい友人など7人まで同伴することができる。

今回落札した大連天神娯楽は、深セン証券取引所の中小企業向け市場「中小板」に上場している。今年4月2日以前は、床板や木製品の加工・製造・販売を手がけていたが、現在はネットゲームやモバイルゲームの研究・開発をに業態を転換した。

一方、中国企業とバフェット氏との関係性も深い。充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)の戦略投資家としても知られている。09年に同氏の投資会社バークシャー・ハサウェイの子会社がBYDに出資し、株式9%を保有している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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