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【特集】<話題の焦点>=株券売買単位の集約、100株へ統一が投資機会に!?

 東京証券取引所は株式の単元株式数(売買単位)を100株へ統一する取り組みを進めている。2007年時点では、1株や500株など8種類あった株式売買単位は昨年4月までに100株と1000株へ集約された。今年4月時点では、東証上場企業の約7割が100株の売買単位を採用している。

 一方、東証は、望ましい投資単位を「50万円以下~5万円」としている。またNISA(少額投資課税)の年間累計購入額の上限が100万円のため、最低投資単位100万円超の銘柄は敬遠されやすい状態にある。

 こうしたなか、1000株から100株への売買単位を見直すと同時に、株式併合を行う動きが強まっている。

 例えば、TOTO<5332>は9月末株主を対象に売買単位を100株に変更し、同時に2株を1株に併合すると発表。最低売買金額は現在の200万円前後が40万円前後へ5分の1となる。この発表を受け、売買活性化期待から同社株は上昇した。

 表は1000株単位で最低投資金額が100万円超の企業の例をまとめたもの。

 これらの銘柄は、先行き100株への見直し局面での株高が期待できるかもしれない。

◆最低投資金額100万円超銘柄の例

 銘柄<コード>      株価(円)     最低投資金額

キッコーマン<2801>    3390        339万円
味の素<2802>     2564・0    256万4000円
東レ<3402>      1044・5    104万4500円
エア・ウォーター<4088>  2268    226万8000円
日本触媒<4114>      1648    164万8000円
日本新薬<4516>      3825    382万5000円
日立金属<5486>      2070        207万円
ミネベア<6479>      2258    225万8000円
日立国際<6756>      1776    177万7000円
航空電子<6807>      3400        340万円
新明和工<7224>      1260        126万円
島津製作<7701>      1647    164万7000円

※27日終値(1000株単位)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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