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【市況】5月28日のNY為替概況


28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、124円46銭まで上昇した後、123円62銭まで下落し、124円05銭で引けた。この日発表の米国の経済指標で、4月中古住宅販売成約指数が予想を大きく上回る上昇となったことから、ドル買いが進行。その後、麻生財務相の円安けん制的な発言を受けて、ドル売り(円買い)が優勢になった。


ユーロ・ドルは、1.0868ドルまで下落後、1.0952ドルまで上昇し、1.0935ドルで引けた。米住宅指標の大幅な上振れや、ギリシャ支援協議の難航で、ユーロ売り・ドル買いが先行。その後、米国債利回り低下や、ドル・円の反落に連れて、ユーロ買い・ドル売りに転じた。ユーロ・円は135円16銭から135円72銭で上下した。


ポンド・ドルは、1.5261ドルまで下落した後、1.5327ドルまで上昇。ドル・スイスフランは、0.9513フランから0.9418フランまで下落した。

【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:28.2万件(予想:27万件、前回:27.5万件←27.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:222.2万人(予想:220万人、前回:221.1万人)
・米・4月中古住宅販売成約指数:前月比+3.4%(予想:+0.9%、3月:+1.2%←+1.1%)
【要人発言】
・G7関係者
「ギリシャと債権者側、債務交渉で大きな隔たり」
「国際通貨基金(IMF)、ギリシャ債務の減免が必要になる可能性を認識」
・EU当局者
「ギリシャ協議、31日までの合意はない」
・ルー米財務長官
「麻生財務相に為替の約束順守の重要性を指摘」
・麻生財務相
「足元の円安方向、この数日間をみれば荒い動きがある」
「為替市場の動き、今後とも注意深く見ていく」
「(28日のG7討議で)為替の話しは出なかった」
・コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁
「今年は金融引き締めを開始するべきではない」
「当局は金利について異例の辛抱強さ必要」
・ブラード米セントルイス連銀総裁
「FOMCの基本シナリオは年内利上げ」
「前年比のインフレ率は上昇すると予想」
「失業率は数カ月以内に4%台に」
「適切な金利設定は、ゼロではない」

《KK》

 提供:フィスコ

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