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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ミマキエンジ、MS&AD、ネクスト、菱洋エレク

■ミマキエンジニアリング <6638>  1,003円  +60 円 (+6.4%)  本日終値
 20日、ミマキエンジ <6638> が3Dプリンタ事業に参入すると発表したことが買い材料。事業の第1弾として、自社開発のフルカラー3Dプリンターを使い、子会社のグラフィッククリエーションがフルカラー造形物の出力サービスを8月から開始する。フルカラー造形が可能な3Dプリンタとしては主に粉末石膏造形方式があるが、500万-600万色の色表現にとどまる。これに対し、同社が開発するUV硬化インクジェット方式の3Dプリンタは4色のUV硬化インクを搭載し、世界で初めて約1000万色のフルカラー造形を可能にした。3Dプリンタの発売に先駆けて、これまでにない色鮮やかな3Dプリントを体験してもらうためにまず出力サービスを始める。圧倒的な色表現力を持つプリンタを武器とした3Dプリンタ事業の将来性に期待する買いが向かった。

■MS&AD <8725>  3,880.5円  +199 円 (+5.4%)  本日終値
 20日に発表した「1.63%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 20日、MS&AD <8725> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.63%にあたる1000万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は21日から9月18日まで。

■ネクスト <2120>  1,438円  +69 円 (+5.0%)  本日終値
 20日、ネクスト <2120> が4月の売上高は前年同月比41.8%増となったと発表したことが買い材料。賃貸・不動産売買や新築分譲などが好調で、主力の国内不動産情報サービス事業が19.5%増収となったうえ、海外事業の売上が30倍に急拡大したことが寄与した。3月の39.9%増に続き高水準の伸びを維持。足元の業績好調を素直に好感する買いが向かった。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,457円  +26 円 (+1.8%)  本日終値
 20日、菱洋エレク <8068> がMVNO(仮想移動体通信事業者)のアイストリーム社(非上場)と資本・業務提携すると発表したことが買い材料視された。業務提携により同社は、B2Bを中心として販売していたタブレットやスマートデバイスなどについて、アイストリーム社の一般顧客向けへの販路を活用するほか、アイストリーム社のBtoB向けのサービスを同社の顧客に販売する。資本面では、アイストリーム社の第三者割当増資を引き受け、発行済み株式数の30.1%を9900万円で取得する。今後、関連ビジネスを含め18年1月期には売上30億円を目指す。

■荏原 <6361>  584円  +7 円 (+1.2%)  本日終値
 荏原<6361>が反発。朝方から買いが先行、596円と昨年11月以来の600円台回復期待場面があったが、その後は、利益確定売りに上値が切り下がる展開。野村証券が20日付で、投資判断「買い」を継続し、目標株価を660円→790円に引き上げたことが買いを誘ったもよう。「今期は風水力を中心に主要3事業で堅調な業績が見込まれる」とし3期連続営業最高益更新を予想。今16年3月期連結営業利益は会社計画の370億円に対し375億円と上ぶれ予想)、来期400億円見通しとし投資判断「買い」を継続したことが材料視されているもよう。11日発表の前期営業利益は346億円で前期比7.4%増益となり従来予想の320億円を上回った。今期は、北米を中心に石油精製プラント向けポンプが伸び、コンプレッサーやタービンの大型案件もあり、売上高は09年3月期以来7期ぶりに500億円台を回復する見通しだ。風水力事業でサービス拠点の整備に伴う投資は増えるものの、増収効果で補い3期連続営業最高益更新を見込む。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,569.5円  +10.5 円 (+0.4%)  本日終値
 ヤマトHD <9064> が3日ぶりに反発。日経新聞が21日付で「ヤマトホールディングスは2016年3月期に100億円超の自社株買いをする見通しだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「今期は2期連続の最終増益の見通しで、好業績の成果を株主に厚く還元する」という。自社株買いの実施による株主還元強化報道に期待した買いが向かった。

■三協立山 <5932>  2,078円  -257 円 (-11.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 20日、三協立山 <5932> が総額150億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。調達資金は主に海外企業のM&A(合併・買収)の際に使った短期借入金の返済に充てる。CB発行による直近の発行済株式総数に対する潜在株式数の比率は18.1%となる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■北陸電話工事 <1989>  428円  +80 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 21日付の朝刊で「協エクシオが同社株43万株を買付けへ」・「コムシスが同社株43万株を買付けへ」と一部報じられたことが買い材料視された。

■山下医科器械 <3022>  2,170円  +400 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 20日、山下医科器械 <3022> が15年5月期の連結経常利益を従来予想の3億1100万円→5億9000万円に89.7%上方修正。減益率が62.3%減→28.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。医療機器の備品・消耗品の販売や医療ガス備品工事の受注が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。人件費など販管費が想定を下回ることも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の20円→40円(前期は56円)に増額修正した。

■ヨシタケ <6488>  867円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 20日、ヨシタケ <6488> [JQ] が決算を発表。15年3月期の連結経常利益は前の期比42.0%増の5.7億円に拡大して着地。続く16年3月期も前期比29.8%増の7.5億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は国内や東南アジア向けに主力の自動調整弁の販売が伸び、5.9%の増収を見込む。生産合理化やコスト削減に取り組むことも増益に貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当は3円増の24円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが17.8倍→9.8倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

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