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【材料】アールテック・ウエノ---「AMITIZA(R)カプセル」の販売堅調で16年3月期も増収増益へ


アールテック・ウエノ<4573>は14日、2015年3月期決算を発表した。売上高は前期比18.9%増の66.81億円、営業利益が同22.0%増の17.31億円、経常利益が同27.6%増の18.84億円、純利益が同29.7%増の13.77億円となった。

売上面では、受託製造している便秘症治療薬「AMITIZA(アミティーザ)(R)カプセル」の日本での販売が堅調に推移したことや、北米向け納入価格の調整等により増収となった。利益面では、網膜色素変性治療薬の第3相臨床試験終了に伴う費用が発生したため、研究開発費が増加したものの、増収効果で吸収した。円安に伴い為替差益も発生した。

2016年3月期の業績予想については、売上高が前期比12.0%増の74.83億円、営業利益が同32.9%増の23.00億円、経常利益が同22.2%増の23.03億、純利益が同17.0%増の16.12億円としている。

引き続き日本向け「AMITIZA(R)カプセル」の出荷数量の増加が見込まれるほか、ドルベースでの納品を行っている米国向け「AMITIZA(R)カプセル」の為替レートが円安(1ドル=115円想定)となっていることも増収増益に寄与する。一方でVAP-1阻害剤(開発コード:RTU-1096)等の臨床試験を積極的に進めていくため、研究開発費は前期と同程度を予定している。

アールテック・ウエノは、眼科・皮膚科向けに特化した創薬ベンチャー企業。緑内障・高眼圧症治療薬である「レスキュラ(R)点眼液」の製造販売、便秘症治療薬「アミティーザ(R)カプセル」の受託製造など既に収益化している事業があり、創薬にかかる開発費や安定配当を継続できるだけの収益力、財務体質を確立している点が特徴。また、無配が多い創薬ベンチャー企業の中で、高い配当性向を維持している。

《AK》

 提供:フィスコ

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