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【市況】東京株式(大引け)=149円高、日経平均は15年ぶり高値

 8日の日経平均株価は、前日比149円27銭高の1万9789円81銭と続伸。東証1部の売買高概算は22億9108万株、売買代金概算は2兆6048億6300万円。値上がり銘柄数は1314、対して値下がり銘柄数は440、変わらずは124銘柄だった。3月23日につけた終値ベースでの年初来高値1万9754円を更新し、2000年4月以来、15年ぶりの高値水準となった。
 前場の東京株式市場は、外国為替市場で1ドル=120円台前半と円安・ドル高が進行したことを好感して、買い優勢のスタート。日経平均株価は、1万9700円台での推移となった。後場に入ると、寄り付き直後に日銀の金融政策決定会合の結果が「現状維持」と発表されたことで、一時伸び悩む場面もあったが、企業業績の拡大を手掛かりとして再び買いの勢いが増した。特に、建設、不動産、小売り、食料品、医薬品など内需系銘柄が継続物色された。
 日経平均株価は一時、前日比204円高の1万9845円まで買い進まれ、3月23日につけた取引時間中の高値1万9778円を上回った。ただ、後場後半に外国為替市場で、1ドル=119円台後半の円高・ドル安が進行したことから、大引けにかけて徐々に上昇幅を縮小した。
 個別では、「物言う株主」として知られる村上世彰氏が大株主として登場した黒田電気<7517>が一時ストップ高まで買い進まれた。科研製薬<4521>も大幅高で3日続伸。レナウン<3606>、GSIクレオス<8101>も大商いを伴って大幅反発。このほか、京セラ<6971>、川重<7012>、サイバー<4751>、資生堂<4911>、グリコ<2206>、電通<4324>、レオパレス21<8848>も買われた。半面、富士重<7270>、丸一鋼管<5463>、OLC<4661>、ピジョン<7956>、中山鋼<5408>は売られた。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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