【市況】【↑】日経平均 大引け｜企業業績の拡大期待などで3日続伸、TOPIXは7年ぶり1500回復(2月20日)

日経平均株価
始値　　18336.50
高値　　18360.92(09:15)
安値　　18297.67(12:51)
大引け　18332.30(前日比 +67.51、+0.37％)

売買高　　24億0615万株　(東証1部概算)
売買代金　 2兆3779億円　(東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

　１．日経平均は3日続伸し、終値で1万8300円台を回復
　２．TOPIXも約7年2ヵ月ぶりに1500ポイント台を回復
　３．企業業績の拡大期待や円高一服で買いが優勢
　４．ギリシャ懸念、週末要因、中国春節休みが重なり様子見気分も
　５．JPX日経400はついに10日続伸


■東京市場概況

　前日の米国市場では、ダウは44ドル安と続落した。原油下落を受けエネルギー株が売られたほか、低調な経済指標も重石となった。

　一方、東京市場では、日経平均は67円高と3日続伸し、終値で1万8300円台を回復。前日に続き15年ぶりの高値を更新した。TOPIXも07年12月以来、約7年2ヵ月ぶりに1500ポイント台を回復している。

　1ドル＝119円前後の円安水準が好感されたほか、企業業績の拡大期待を背景に買いが先行した。

　景気回復期待を追い風に、国際石開帝石 <1605> などの鉱業、日本紙 <3863> などのパルプ・紙、住友鉱 <5713> などの非鉄金属、ダイセル <4202> などの化学といった素材株が上昇。

　円安が好感されてクボタ <6326> などの機械、いすゞ <7202> などの輸送用機器、東エレク <8035> をはじめとする電気機器など輸出関連株にも買いが向かった。

　ただ、今晩にギリシャ金融支援問題を巡るユーロ圏財務相会合を控えるうえ、週末特有のポジション調整売り、中国市場の春節休み(18-24日)といった特殊要因が重なり、市場では様子見気分も台頭。

　また、騰落レシオ(25日)が前日に138.7まで上昇し、買われすぎの目安とされる120％を大きく上回っていたことも警戒されて、上値追いの勢いを削いだ。

　もっとも、先高感から下値には押し目買いが入り、下値不安は乏しい。指数はおよそ60円幅のゾーン内で保ち合い、高値圏で底堅く推移した。


　日経平均への寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ＴＤＫ <6762> 、アルプス <6770> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。うち17円は東エレク <8035> 1銘柄によるもの。

　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ＫＤＤＩ <9433> 、京セラ <6971> 、エーザイ <4523> 、アサヒ <2502> 。押し下げ効果は約17円だった。


　東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)金属製品、(3)鉱業、(4)建設業、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油・石炭製品、(3)空運業、(4)鉄鋼、(5)繊維製品。


■個別材料株

△明星工 <1976>
　JCBギフトカード贈呈の株主優待を導入。
△巴川紙 <3878>
　Ｊディスプレ <6740> が共同開発したフィルムを採用したモジュールを販売開始。
△ダイセル <4202>
　「米にエアバッグ部品工場を建設」と報道。
△ソースネクス <4344>
　アラームアプリを有するポーランド社と業務提携。
△総合メディ <4775>
　1→2の株式分割を実施。
△トライアイズ <4840> [ＪＱＧ]
　3.78％上限に自社株買いを実施。
△Ｊディスプレ <6740>
　「石川に中小型液晶パネルの新工場建設」と報道。
△本多通信 <6826> [東証２]
　今期経常を49％増益に21％上方修正、配当も4円増額。

▲アップル <2788> [東証Ｍ]
　前期営業は21％減益で着地。
▲報国鉄 <5542> [ＪＱ]
　今期営業計画は１％増と増益率が鈍化。
▲アトラ <6029> [東証Ｍ]
　東証が委託保証金率を50％以上に引き上げ。


　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スカイマーク <9204> 、(2)巴川紙 <3878> 、(3)イマジカロボ <6879> 、(4)大陽日酸 <4091> 、(5)薬王堂 <3385> 、(6)田淵電 <6624> 、(7)大豊建 <1822> 、(8)日本管理Ｃ <3276> 、(9)日基技 <1914> 、(10)イオンモール <8905> 。

　値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ランド <8918> 、(3)アクリティブ <8423> 、(4)東和薬品 <4553> 、(5)ファミリーＭ <8028> 、(6)アゴーラＨＧ <9704> 、(7)ＴＳＩＨＤ <3608> 、(8)ホウスイ <1352> 、(9)ローソン <2651> 、(10)堺化学 <4078> 。


【大引け】

　日経平均は前日比67.51円(0.37%)高の1万8332.30円。ＴＯＰＩＸは前日比5.40(0.36%)高の1500.33。出来高は概算で24億0615万株。値上がり銘柄数は994、値下がり銘柄数は721となった。日経ジャスダック平均は2388.52円(6.83円高)。

［2015年2月20日］
(「株探」編集部)