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【材料】<動意株・20日>(大引け)=gumi、ケイティケイ、大豊建など

 gumi<3903>=後場一段高。午後1時ごろに、ゲームやデジタルコンテンツの企画・開発を行うアングー(東京都新宿区)と、資本業務提携を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。アングーは、カプコンで「ストリートファイター」シリーズや、「デビルメイクライ」シリーズなどの数々のヒットタイトルの開発に携わってきた中川裕史氏により設立されたゲーム会社。今回の提携により、アングーはgumiの協力のもとで、モバイルオンラインゲームを開発し、gumiがこれを全世界に配信するとしているほか、gumiにとっても、有力なゲームのラインアップの拡充につながるだけに、今後の業績への寄与などが期待されているようだ。

 ケイティケイ<3035>=ストップ高。トレンドマイクロ<4704>が18日に発表した14年12月期業績が営業利益336億5200万円(同14.3%増)と過去最高を更新し、15年12月期も1.6%増益で連続最高益更新を見込んでいることを受けて、前日には情報セキュリティー関連銘柄が軒並み大幅高となったが、同社も情報セキュリティー関連の出遅れ銘柄として、タイムラグはあったものの短期資金を集めている。メールセキュリティーを中心に、スパム対策(隔離)やウイルススキャンを行うサービスなどのアプリケーションを展開しており、関心が高まっているようだ。

 大豊建設<1822>=朝安後切り返す。13日取引終了後に15年3月期の業績予想を上方修正したことをきっかけに人気を集めており、連結営業利益は前期比2.2倍の55億円を予想するなど、業績変化率の大きさに加え、PERは11倍台と割安なことが買い安心感を誘っている。値動きの軽さが短期資金を呼び込み一段高指向を強めてきた。

 東京エレクトロン<8035>=大幅高。世界的なスマートフォン市場の拡大を背景に半導体メーカーの設備投資意欲も旺盛だ。前日、日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した1月の日本製半導体製造装置のBBレシオは1.26と4カ月連続で1を上回った。メモリーメーカー中心とする設投需要が反映されており、製造装置最大手の同社はその象徴株として買いを集めている。

 巴川製紙所<3878>=ストップ高。19日にジャパンディスプレイ<6740>が発表した消費電力を99.5%以上削減した反射型のカラー液晶モジュールに、同社の特殊拡散フィルム「ライトコントロールフィルム」が使用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。JDIが開発した反射型カラー液晶標準モジュールは腕時計型のウエアラブル端末向けで、太陽光などをパネル内部で反射させて映像を表示することで、消費電力の約8割を占めるバックライトが不要になるという。JDIでは、3月からサンプル出荷を開始し、7月からは販売を開始するとしており、巴川紙にとっても業績への恩恵が期待されている。

 19日に東証マザーズ市場に新規上場したALBERT<3906>=ストップ高。上場初日の前日は、公開価格2800円に対して、2.2倍にあたる6040円の初値を形成。その後、換金売りが出て一時5440円まで売られたが、その後は売りをこなして6430円の高値で引けた。ビッグデータを活用したマーケティング支援を手掛けていることから、成長性への期待感が強く、また、IPO銘柄ということで上値に対するしこりがないことも買いにつながっているようだ。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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