市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2015年2月19日

 19日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比65円高の1万8264円で、2007年7月9日の第一次安倍政権時にマークした高値(1万8261円)を超えてきた。株価は2000年5月2日の1万8439円以来、実に14年9カ月ぶりの水準。米国の早期利上げ観測の後退や国内景気の回復期待などからこの日も幅広い銘柄に買い注文が入った。市場のセンチメント、需給ともに良好で、ここしばらくは安定的な上昇基調が続きそうだ。

 昨日の米国市場は軟調な1月の経済指標を受けてダウ平均が4日ぶりに小反落した。株価が過去最高値圏にあるため目先的な利食いに押されたが、一方でFRBが利上げを急がない姿勢を見せたことで、終盤は下げ幅を縮小して引けている。さて、昨日に日経平均が1万8000円の大台を回復した東京市場は、その勢いに乗って本日も上値を伸ばす展開に。ギリシャ問題以外に今のところ目立ったマイナス材料は見当たらず、流れで日経平均は一時1万8300円台(123円高)まで買い進まれた。特にトピックスベースでの上げが顕著で市場にまんべんなく資金が流入している様子がうかがえる。実需主導の筋肉質相場で、景気回復が下地としてあるだけになかなか押し目がもらえない。テクニカル指標では騰落レシオが138%まで上昇してやや過熱感を示唆しているが、株価上昇のスピードオーバー感はなく、買い過ぎて自滅する状況にもなさそうだ。個別ではインバウンド消費関連が活況。ドンキ <7532> 、ウエルシア <3141> 、JR東海 <9022> が昨年来高値を更新している。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均