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【材料】大阪工機---第3四半期は自動車・航空機向け好調で営業利益41.9%増、海外マーケットの拡大にも注力


大阪工機<3173>は、切削工具のパイオニア商社。高精度な加工技術にかかせない切削工具を世界中から仕入れ、機械メーカーのほか自動車業界向けを中心に、電気・電子、航空機業界など幅広い業種向けに販売する。その他、人工ダイヤやファインセラミックスなどの耐摩耗部品なども扱う。創業初期に住友電気工業の超硬切削工具「イゲタロイ」の特約店契約を結び、同製品を主力販売商品として事業を展開。今日では、多くの欧米トップメーカーと、トップ代理店や総代理店契約を結ぶ。ほか、日本に販売拠点のない海外の優秀なメーカーを自社ブランド「Cominix(コミニックス)」として顧客に紹介する。近年は海外市場での販売を強化。東南アジアを中心に17の事業拠点を持ち、販売マーケットを拡大。大手自動車や電気メーカーを中心に、海外でも幅広く製品を納品している。

足元の業績では、2015年3月期の第3四半期(14年4-12月)決算は、売上高は前年同期比13.9%増の146.61億円、営業利益が同41.9%増の4.88億円、経常利益が同40.7%増の5.23億円、四半期純利益が同2.0倍の3.02億円だった。

セグメント別では「切削工具事業」では主要販売先の自動車・航空機業界が好調だったほか、前年同期に連結子会社化した共榮機工株式会社が売上高に貢献し、売上高は10.8%増、セグメント利益は59.9%増だった。「海外事業」では、主要子会社である中国の連結子会社及びタイの連結子会社が堅調に推移したほか、メキシコの連結子会社で自動車業界向けの売上が増加し、売上高は37.8%増、セグメント利益は前期赤字からの黒字転換と好調に推移した。

15年3月期の通期予想については、売上高が前期比12.7%増の201.62億円、営業利益が同30.6%増の7.09億円、経常利益が同23.4%増の7.04億円、純利益が同32.2%増の3.84億円の見通しで、期初予想を据え置いている。

なお同社は、2018年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定している。初年度となる今期は、国内では「生産性に影響を与える超硬工具」に特化したニッチな分野での拡販活動に努める。また、海外では、中国の連結子会社である中阪貿易(上海)有限公司が青島と深センに、ベトナムの連結子会社であるCOMINIX VIETNAMCO.LTDがホーチミンに事務所を開設。今後も海外市場の拡販活動を推進し、マーケットの拡大を目指す。

《AK》

 提供:フィスコ

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