【市況】【↑】日経平均 大引け｜続伸も、1万7800円に届かず伸び悩む(2月9日)

日経平均株価
始値　　17790.31
高値　　17799.49(09:00)
安値　　17653.61(10:30)
大引け　17711.93(前日比 +63.43 、 +0.36％ )

売買高　　20億0755万株　(東証1部概算)
売買代金　2兆1752億円　 (東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は続伸も、朝高後は伸び悩む
　２．米雇用統計の改善、円安を好感
　３．輸出関連株や景気敏感株が買われる
　４．1万7800円の壁抜けず、上値の重さを意識
　５．ギリシャ債務問題も買いの手を鈍らす


■東京市場概況

　前週末の米国市場では、ダウは60ドル安と5日ぶりに反落した。S&Pによるギリシャ国債格下げが嫌気されたほか、予想を上回る雇用統計を受けて利上げ警戒ムードも高まった。

　週明けの東京市場では、日経平均は63円高と続伸した。寄り付き直後には上げ幅を150円に広げ、上値関門の1万7800円に肉薄したものの、その後は利益確定売りに伸び悩んだ。

　朝方は米雇用統計の改善や1ドル＝119円近辺の円安水準が好感され、買いが先行した。ただ、直近高値の1月28日1万7850円に届かなかったことで、改めて上値の重さが意識され、一時は5円高まで上げ幅を縮めた。

　押し目買いに支えられて底堅く推移したものの、ギリシャ債務問題への警戒感も投資家の買いの手を鈍らせた。前場半ば以降は方向感に乏しい展開となり、およそ上下70円幅のゾーンでのもみ合いに終始した。

　日経平均への寄与度上位5銘柄は、エーザイ <4523> 、京セラ <6971> 、ＫＤＤＩ <9433> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。

　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はオリンパス <7733> 、コムシスＨＤ <1721> 、電通 <4324> 、洋缶ＨＤ <5901> 、花王 <4452> 。押し下げ効果は約20円だった。


　東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)保険業、(3)ガラス土石製品、(4)ゴム製品、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)金属製品、(2)鉱業、(3)空運業、(4)精密機器、(5)陸運業。


■個別材料株

△大末建 <1814>
　今期経常を一転42％増益に74％上方修正。
△大和小田急 <1834>
　大和ハウスが株式交換で完全子会社化。理論価格886円にサヤ寄せ。
△東洋建 <1890>
　今期経常を一転40％増益に上方修正。
△明治ＨＤ <2269>
　4-12月(3Q累計)経常は31％増益・通期計画を超過。
△日曹達 <4041>
　今期経常を35％増益に22％上方修正。5期ぶり最高益へ。
△クボタ <6326>
　10-12月(3Q)税引き前は10％増益。0.6％上限に自社株買いも。
△ピラー <6490>
　4-12月経常5％増益・年間配当2円増額、株主優待制度を新設。
△サン電子 <6736> [ＪＱ]
　4-12月経常は18％増益で着地。

▲ＰＳ三菱 <1871>
　今期経常を一転16％減益に下方修正。
▲ＭＡＲＵＷＡ <5344>
　今期経常を一転15％減益に下方修正。
▲東洋エンジ <6330>
　今期経常を一転して40億円の赤字に下方修正。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトＰ <3672> 、(2)大和小田急 <1834> 、(3)東洋建 <1890> 、(4)大末建 <1814> 、(5)ニチバン <4218> 、(6)タイガポリ <4231> 、(7)ネクシィーズ <4346> 、(8)アイスタイル <3660> 、(9)旭硝子 <5201> 、(10)天馬 <7958> 。

　値下がり率上位10傑は(1)ＭＡＲＵＷＡ <5344> 、(2)江守ＨＤ <9963> 、(3)名村造 <7014> 、(4)ＰＳ三菱 <1871> 、(5)東洋エンジ <6330> 、(6)日セラ <6929> 、(7)第一精工 <6640> 、(8)Ｊマテリアル <6055> 、(9)コムシスＨＤ <1721> 、(10)協エクシオ <1951> 。


【大引け】

　日経平均は前日比63.43円(0.36%)高の1万7711.93円。ＴＯＰＩＸは前日比7.73(0.55%)高の1424.92。出来高は概算で20億0755万株。値上がり銘柄数は1211、値下がり銘柄数は539となった。日経ジャスダック平均は2355.10円(11.59円高)。

［2015年2月9日］
(「株探」編集部)