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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~四国電力、ダイビルなどが後場決算を発表予定


28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・押し目拾いの動きは相当強そう
・ドル・円は118円04銭付近、東京株式市場の下げ渋りで堅調推移
・四国電力<9507>、ダイビル<8806>などが後場決算を発表予定

■押し目拾いの動きは相当強そう

日経平均は小幅に反落。9.67円安の17758.63円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えた。27日の米国市場ではマイクロソフトや米キャタピラーなど主要企業の決算が嫌気され大幅下落となるなか、日本株市場は利益確定の流れが先行した。しかし、日経平均は寄り付きの17615.93円を安値に、その後はじりじりと下げ幅を縮めており、一時プラスに転じる局面をみせている。

セクターでは鉱業、機械、石油石炭、金属製品、銀行、証券、輸送用機器、卸売など資源関連を中心に下落。一方で、空運、電力ガス、海運、小売、水産農林、倉庫運輸、陸運などがしっかり。規模別指数では大型株指数がマイナスだが、中型、小型株指数はプラスに。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗している。

NYダウが300ドル近く下げていたこともあり、この影響が警戒されていたが、相当底堅さが意識されている。米キャタピラーの決算が嫌気されたコマツ<6301>などはマイナス圏での推移ではあるが、寄付きからは下げ幅を縮めている。また、米アップルが最高の決算を発表するなか、ソニー<6758>、日東電<6988>など早い段階でプラス圏を回復していた。ソフトバンク<9984>がプラス圏で推移していることも、センチメントを明るくさせている。

今晩の米国では連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を控えていることもあり、やや手掛けづらくなりそうである。一方で、米アップルの時間外の上昇が今晩の米国市場に好インパクトを与える可能性があり、売り込む流れには向かいづらいだろう。また、決算が本格化する中、中小型企業などに好決算や上方修正なども相次いでおり、足元で調整が続いていた銘柄などには、アク抜けも意識される格好で先回り的な動きも出てきている。通常国会が26日に召集され、政策期待も高まりやすいようである。押し目拾いの動きは相当強そうである。

■ドル・円は118円04銭付近、東京株式市場の下げ渋りで堅調推移

ドル・円は118円04銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が下げ渋る展開となったことで堅調に推移。ユーロ・ドルは、1.1375ドルから1.1330ドルまで軟調推移。ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、134円12銭から133円71銭まで軟調推移。

12時13分時点のドル・円は118円04銭、ユーロ・円は132円85銭、ポンド・円は179円07銭、豪ドル・円は94円43銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は先物への大口買いで一時プラス転換、ソフトバンク<9984>の上昇なども寄与
・米FOMC声明の発表を控え後場は手掛けづらさも、先物に振らされやすい状況が継続
・四国電力<9507>、ダイビル<8806>などが後場決算を発表予定

■後場の決算発表予定

■13時

ジャパンフーズ<2599>
小野測器<6858>

■13時30分

四国電力<9507>

■14時

東海染工<3577>
クリップコーポレーション<4705>
日東化工<5104>
日本精線<5659>
カナレ電気<5819>
タツミ<7268>
愛知時計電機<7723>
ダイビル<8806>
ピー・シー・エー<9629>

※上記スケジュールは予定になっておりますので発表日時が変更になる場合がございます。

☆後場の注目スケジュール☆

<海外>

16:00 独・2月GfK消費者信頼感指数(予想:9.1、1月:9.0)
16:30 タイ中央銀行が政策金利発表(2.00%で現状維持の予想)

《KO》

 提供:フィスコ

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