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【市況】22日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、中央銀行の資金供給が相場を下支え


22日の中国本土市場は上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比19.73ポイント高(+0.59%)の3343.34ポイントと3日続伸した。上海A株指数は20.68ポイント高(+0.59%)の3503.56ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.77ポイント高(+0.61%)の293.31ポイント、深センB株指数が2.19ポイント安(+0.20%)の1076.45ポイントで引けた。

戻り売りをこなし買われる流れに。指数は前日に大幅続伸していたため、朝方はいったん利益を確定する売りに押されたものの、中盤からプラスに転じた。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが支え。人民銀行は22日、定例の公開市場操作(原則として火曜と木曜)で、7日後の売却条件付き債券購入(リバースレポ)により500億人民元を供給した。リバースレポの実施は約1年ぶり。

これに先駆けて人民銀は21日夜、中期貸出制度(MLF)を通じて供給した2695億人民元(約5兆1200億円)をロールオーバー(再貸出)するとともに、新たに500億人民元を追加供給したことを明らかにしている。指数は3日間で累計7.3%上昇し、急落した19日の下げ幅(7.7%)をほぼ取り返した格好だ。

業種別では、素材関連株の上げが目立つ。モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(603993/SH)がストップ高、アルミメーカーの中国アルミ業(601600/SH)が4.8%高、銅生産で中国最大手の江西銅業(600362/SH)が4.1%高で引けた。鉄道関連株、医薬関連株、ITハイテク関連株、消費関連株、軍事関連株なども高い。不動産株や建材株も買われた。

【亜州IR】

《KO》

 提供:フィスコ

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