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【材料】本日の注目個別銘柄:ソフトブレーン、日信工業、ヤクルトなど


<2267> ヤクルト 6290 -410
売り先行。仏ダノンが保有する同社株20%の売却を検討と報じられている。戦略提携契約の解消に伴い、将来的な保有株売却の可能性は指摘されていたが、一方では買い増し思惑などもあったとみられ、今後の需給悪化懸念を意識する動きが優勢に。仮に市場売却であれば、インパクトは強いといった見方。自社株買いでの対応などに対する期待は高まりにくいようだ。

<3401> 帝人 312 -14
売り先行。CB400億円の発行を発表、設備投資や研究開発投資、キョーリンHD<4569>の追加取得などに充てられるもよう。転換価額は417円、前日終値比では27.91%のアップ率となる。潜在株式数の比率は9.82%となる。希薄化の実現には一定の制限などもあるが、足元の株価は高値圏にあり、潜在的な希薄化をマイナス視する動きが先行する格好に。

<7844> マーベラス 1643 +233
大幅高。アップルのゲームアプリランキングにおいて、「ログレス」がトップセールスの第2位となっているほか、リリース直後の「NBA」は無料ランキングのトップになっている。12月にはディズニーキャラ活用の新作ゲームも投入される予定となっており、相次ぐ大ヒットへの期待感が高まる展開になっているようだ。

<9627> アインファーマシーズ 3320 +372
大幅高。前日に上半期の決算を発表、上振れ着地を評価する動きが優勢となっている。営業利益は42.3億円で前年同期比15.6%減益、従来予想の35.9億円を上回った。第1四半期決算が低調であったことから、ストレートに上振れ決算を評価する流れに。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を2950円から3800円に引き上げ。医薬品卸との価格交渉の難航による採算悪化、調剤報酬改定の影響などといったリスク要因を克服することができたと評している。

<7230> 日信工業 1776 -88
さえない。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げ、売り材料視される格好のようだ。目標株価は2300円から2000円に引き下げている。国内需要の牽引役となる回生協調ブレーキシステムだが、制御プログラムの不具合によるリコールから販売ペースは低下傾向としている。好採算のため収益へのマイナスインパクトは小さくないと指摘、業績下方修正の一因ともしているようだ。

<4779> ソフトブレーン 238 +45
上昇率トップ。中国政府は、対外貿易で新たな優位性を築くため、高付加価値の国際的な外部委託サービス事業を成長させる考えと表明しているもよう。低コストの製造業に依存してきた国内産業を世界的に競争力のある存在へと転換させるのが狙い、ソフトウエアやITサービスなどを重点分野と位置づけているようだ。営業支援システムを日中で展開している同社にはメリット享受への思惑なども先行していると見られる。

<6770> アルプス 2358 +114
強い動きが目立つ。みずほ証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を2050円から2600円に引き上げている。これまで強化してきたスマホ関連や車載関連製品が順調に拡大してきていることに加え、ここ数年の構造改革努力による収益力底上げが足元で奏効している。さらに、来期に向けては、VCM/OISの続伸が期待されるほか、車載関連製品では新規アイテムの増加に伴うミックス改善も見込まれると指摘。円安加速も加わって、来期も大幅増益となる可能性が高いと予想しているようだ。

<6588> 東芝テック 841 +30
大幅続伸。前日にはUBSが投資判断「バイ」継続で、目標株価を750円から1000円にまで引き上げており、引き続き評価材料視されているようだ。来期以降の業績見通しを再度上方修正、来期営業利益は330億円を予想。最大の課題は減速していた海外POSの反転であったが、具体的に2ケタ成長を積み上げられるだけの仕掛けや環境が整いつつあると判断している。
《FA》

 提供:フィスコ

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