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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~レアアースや再生エネ関連にテーマ物色が向かうか


25日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:JPX400先物の取引開始、市場参加者の関心は高い
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:レアアースや再生可能エネルギー関連にテーマ物色が強まるか

■JPX400先物の取引開始、市場参加者の関心は高い

☆日経225想定レンジ:上限17600円-下限17400円

25日の東京市場は上昇が見込まれる。24日の米国市場は上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の17480円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好になりそうだ。実質3週間の選挙戦に入ることになり、選挙相場の流れが強まることになろう。

しかし、先週のこう着によって開票日までの上昇といったアノマリーへの期待感はやや沈静化している。11月SQ値(17549.60円)が依然として年初来高値を上回っている状況であり、幻のSQであることも、需給的には上値追いを慎重にさせるだろう。

また、週末21日に、中国人民銀行は予想外の利下げを発表した。景気減速兆候が強まる中、てこ入れで経済を支援する。今回の中国の予想外の利下げは、4日の日銀による追加緩和「黒田バズーカ第2弾」的なサプライズ感があり、市場の関心が向かいやすい。市場の関心が海外に向けられるようだと、全体としてはこう着感の強い相場展開が続きそうである。

なお、今週からJPX400先物の取引が開始される。先物を使ったヘッジ目的の売買も可能になり、利便性の向上でJPX日経400の流動性が増えることが期待されている。既に裁定等に向けた手当て買いは積み上がっていると考えられるが、流動性が高まることによって、日銀による買入れ対象にもなるため、市場参加者の関心は高いだろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1460万株、買い1580万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月17日(月):490万株の買い越し
11月18日(火):140万株の売り越し
11月19日(水):840万株の買い越し
11月20日(木):350万株の売り越し
11月21日(金):520万株の買い越し

■前場の注目材料

・買い先行後は黒田日銀総裁講演を受けた為替動向を注視へ
・レアアースや再生可能エネルギー関連にテーマ物色が強まるか
・JPX日経400先物の取引が今日からスタート、高ROE銘柄の動向に関心が向かう可能性

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)
10:00 黒田日銀総裁講演(名古屋)

《KO》

 提供:フィスコ

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