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【市況】20日の香港市場概況:小幅安、景況感の悪化を嫌気


20日の香港市場は小幅安。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比23.67ポイント安(-0.10%)の23349.64ポイントと4営業日、本土企業株で構成されるH株指数が1.13ポイント安(-0.01%)の10379.43ポイントと5営業日ずつ続落した。売買代金は611億500万香港ドルに細っている(19日は651億2500万香港ドル)。

もみ合いのなか弱含む流れ。指標発表後に買いが強まったものの、上値を買い進む動きはみられず、引けにかけてマイナスに転じた。取引時間中に公表された11月のHSBC中国製造業PMI(速報値)は、前回(50.4)と予想(50.2)を下回る50.0という結果。半年ぶりの低水準に落ち込むなか、本土景気の先行きが不安視された。ただ、当局が経済腰折れを回避するため、景気刺激策を打ち出すとの思惑が市場の一部で広がっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が1.6%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)とマカオ・カジノ運営会社の銀河娯楽集団(27/HK)がそろって1.5%安と下げが目立った。カジノ株については、マカオ政府が来年のカジノ収入に対し、慎重な見通しを示したことが売り材料視されている。

一方、H株金融セクターの一角はしっかり。中信証券(6030/HK)が2.9%高、海通証券(6837/HK)が2.4%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.5%高で引けた。証券株に関しては、国務院が19日、中小企業の資金調達を支援するため、株式市場に新規上場する条件を緩和する方針を示したことも材料視された。手数料収入が増加すると期待されている。


[亜州IR]

《KO》

 提供:フィスコ

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