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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイロムHD、イナリサーチ、穴吹興産、日本MDM

■アイロムHD <2372> 1,945円  +400 (+25.9%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アイロムHD <2372> がストップ高買い気配。日経新聞が12日付で「臨床試験支援大手のアイロムホールディングス(HD)は、来年夏をメドにiPS細胞を効率的に生産できるウイルス素材を発売する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「iPS細胞は様々な細胞に分化する性質があるが、がん化するなどで作製が難しい。アイロムHDは東北大学の研究者が発見したウイルスの生産技術を持っており、ウイルス素材を商業ベースで販売する」という。iPS細胞作製用のウイルスを発売するのは初となり、収益への寄与を期待した買いが向かった。

■イナリサーチ <2176> 709円  +100 (+16.4%) ストップ高    本日終値
 11日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期も赤字縮小」が好感された。
 イナリサーチ <2176> [JQ] が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は6200万円の赤字(前年同期は1億0500万円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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■穴吹興産 <8928> 275円  +29 (+11.8%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 11日、穴吹興産 <8928> が決算を発表。15年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比2.3倍の46.8億円に急拡大し、上期計画の41.6億円に対する進捗率が112.6%とすでに上回ったことが買い材料。主力の新築分譲マンションの販売で、消費税率引上げに備え、販売や建物の引渡し時期を前倒しに進めてきたことが寄与した。

■日本エム・ディ・エム <7600> 591円  +30 (+5.4%)   本日終値
 11日、日本MDM <7600> が米子会社が製造する脊椎固定器具「IBIS スパイナル システム」の販売を12月から開始すると発表したことが買い材料視された。「IBIS スパイナル システム」は、脊椎固定器具市場で需要が拡大している最小侵襲胸腰椎固定術用ペディクルスクリューで、日本人の脊椎の大きさに合わせた形状になっており、さまざまな胸腰椎疾患症例に対応可能なシステムだという。今回の新製品発売による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■日本化学工業 <4092> 176円  +8 (+4.8%)   本日終値
 11日、日本化 <4092> が決算を発表。15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比17倍の7.1億円に急拡大し、従来予想の3億円を上回って着地したことが買い材料。スマートフォンや自動車向けに好採算の電子セラミック材料が大きく伸びたことが寄与。販管費の抑制など収益改善策が奏功したことも利益を押し上げた。上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の7億円→12億円に71.4%上方修正。従来の14.9%減益予想から一転して45.8%増益見通しとなった。

■PCデポ <7618> 974円  +24 (+2.5%)   本日終値
 11日、PCデポ <7618> [JQ]が12月31日現在の株主を対象に1→1.5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の2に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比70.7%増の16.8億円に拡大して着地。スマートフォンやタブレットの販売が堅調だったうえ、サポートサービスや課金サービスの伸びが寄与した。年間配当は従来計画の10円を据え置いたが、株式分割考慮で実質25.0%の増額となることも買いに拍車を掛けた。

■TOWA <6315> 686円  +7 (+1.0%)   本日終値
 11日、TOWA <6315> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→23億円に91.7%上方修正。増益率が80.2%増→3.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。スマートフォンの販売拡大で台湾向け半導体封止装置が伸びることが寄与。円安による為替差益の発生も上振れに貢献する。前日終値ベースの予想PERが14.8倍→9.4倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■インタースペース <2122> 963円  -191 (-16.6%)   本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常は17%減益」が嫌気された。
 インタスペス <2122> [東証M] が11月11日大引け後(16:30)に決算を発表。15年9月期は前期比17.2%減の6.5億円に減る見通しとなった。
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■マーチャント <3121> 143円  -20 (-12.3%)   本日終値
 11日に決算を発表。「今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落」が嫌気された。
 マーチャント <3121> [東証2] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は2億7900万円の赤字(前年同期は1900万円の赤字)に赤字幅が拡大し、従来の1700万円の黒字予想から一転赤字で着地。業績悪化に伴い、従来1円を計画していた期末一括配当を見送り、5期ぶりに無配転落(前期は1円)とする方針とした。
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■石井工作研究所 <6314> 237円  -32 (-11.9%)   本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常を一転赤字に下方修正、配当も3.5円減額」が嫌気された。
 石井工研 <6314> [JQ] が11月11日大引け後(15:15)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常損益(非連結)は1億5800万円の赤字(前年同期は2億1300万円の赤字)に赤字幅が縮小したが、従来の4300万円の黒字予想から一転赤字で着地。業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の6円→2.5円(前期は6円)に大幅減額修正した。
  ⇒⇒石井工作研究所の詳しい業績推移表を見る

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